昨日読んだ本です

著者はアナウンサーをしていた経歴を持つお寺の娘さん

本来はアナウンサーとして活躍する予定でしたが、やむなくマネジャーに転向

やがて

実家のお寺の事情等から京都の大谷専修学院に学ぶ

そこで親鸞聖人の教えを受け修行後僧侶となりご結婚

長年つづくログ更新とラジオ番組に出演しながらの執筆

仏教を知らない人にも分かり易く

女性僧侶ならではの優しい光をシニア世代に投げかけて下さいます

なかなか素晴らしいので自分へのメモとして

 

川村妙慶著「人生後半こう生きなはれ」

「これが出来なくなった」「今更あれは出来ない」と引き算ばかりしたら何も出来ない。
「今、私に出来ること」を足していくのです、紙に書き出してみよう
玉子も割らないと目玉焼きにならない
もう遅い→この年だからこそできることがある


孤独は怖いものではなく、「孤立」するから怖いのです
目の前にいる人に有難うとお礼を言いましょう。

それが人生後半にできる私たちの務めなのです
伴侶が病をつくる 伴侶の健康を脅かし 病を発症するほどの悪影響を与えてしまう
定年後 どちらもずっと家に居る夫婦は危険 

常に相手の行動が目に入って来るからです。
視界に入るだけで不調になる
僧侶の性格が必ずしも良い訳ではありません。怒りっぽい僧侶もいる。


私的余談ですが、
(聞いたところによりますと、
多くの人前で怒鳴る僧侶がいて
檀家の人たちは恥をかかされない為に、神経を尖らせピリピリしている。
高いお金払って 気を遣いたくないので呼びたい人はいません。
近年は葬式さえ見かけなくなりました。

直葬でもってア〇ゾ〇坊主に来てもらいたいと言っていた。
近くでも高級外車数台所有に乗ってくる 

高く堅く閉じられた扉の住まいは御殿のようだそう)

他人に対して良い顔をして身内にはとげのある言葉しか言えない 

これはこころの弱さの現れ
相手の声を聞く、伝える努力をしませんか

「浄土は言葉の要らぬ世界であり、地獄は言葉の通じない世界である。

人間の世界は言葉の必要な世界である」

終活は早めにした方がよいか?その前にあなたの現在地を知っていますか?
今を生きる活動「生活」を忘れていませんか?
変えることも消すことも出来ない過去は「これから」どこにスタート地点を置くかで大きく変わる、まず現在地を確認しよう
人生の現在地に目覚めれば道は拓けます

不自由と不幸は違う
眼が見えない 私は生きていても意味がない。

失われるものばかりを追いかけて自分は不幸だと考えていた。
しかし、

声が出る 手がある、歩ける。耳が聞こえる、残された命を精一杯生きたらいい!

そうだ、自分は不幸ではない
自分で悩みを作り出す私たち
どちらか一方が良くて 一方が悪いという切り捨てる生き方が苦しみを生み出す
=これは悪であれは善と決めつけることで自分お悩みを作り出す。これは善か悪かと決めつけないことが大切なのだ。


~これからが、これまでの人生を決める
これまでがこれからを決めるのではない。~これからがこれまでを決めるのだ
普通 「これまで生きた経験がこれからの私の人生を決める」と考え

「これまでの努力が実を結びます」とかいう
しかし、

努力した人だけ、要領よく生きた人だけに与えられるご褒美でしょうか?

過去の出来事は必要なことだった
努力したくても出来なかったこともあれば、

あの時にあれをしたら確実にしあわせになれたでしょうか?
私たちが苦しいのは「たら、れば」という想像や想いの中で生きるから。


これからが、これからを決めるとは、

失敗しても思い通りにいかなかったことも 

その時に的確な判断が出来なかったとしても 

それは決して無駄ではなかったということ。

そして、
これでよかったと思えた瞬間、過去の出来事が自分には必要なことだったと。
過去の人生に歴史と恵を見出し 引き受けてゆけるようになる
すべて無駄ではなかったのです。
その時代それらの出来事を引き受けてきた人生が これからの人生を深いものにする
どんなに嘆いても自分を取り巻く事実としっかり向き合い生きてゆくしかない。

むしろ逆境(逆縁)から生きるエネルギーを貰える。

気力がわかない
しかし もう後はないのですよ
「私のようなものは駄目」→「本当は良い者になりたい」という意識の裏返し、

「自分を誇りたい傲慢さ」が潜む

出来ない自分を引き受けて 「凡夫の身」として生きる覚悟を
「同じ」から生まれる劣等感=人間が最も落ち込むのは

「同じ」というものに出合った時
スタートは一緒だったのになぜこんなに差ができてしまったのか

闇をみる勇気
にこにこしていたら、

「お前はそんなににこにこしなければならないほど過去が暗いのか?」
「なぜ自分の闇を隠そうとするんだ。

そんな闇を親鸞聖人は大切にしろと教えてくれる」

老後の生活費
満足できる世界が見つかればお金に振り回されません
1,人と比べない
2、工夫する喜びを見出す
3,相手の金銭感覚に無理して付き合わない
4,体力や健康を維持する

身一つで浄土へ還る心構えで
葬式やお墓に心血を注がない
「生きている時間を」使って死後のことを悩まない=死後のことより今 

浄土とは争いを水に流すと書いて「浄」

川の水は海で一つの味になる
水は何処から流れ出てくるのか?それぞれ水源の違いがあるけれど

 途中でどこを流れ下るのか たどると場所や状況は違う
川の水=人 の喩え。

どこからか流れてきた川の水が海に注ぎ込めば、みな同じ塩味になる。

病気の家族とどう向き合えばよいか?
もう一度 出会い直せる時間を戴いているのです

苦しみの根本は自己中心
私たちの命は春の雪→春の雪は冬のの雪と違って地面に落ちてしまうと

積もることなく、淡く一瞬のうちに消えてしまう

つまり 

命あるものは必ず姿を消すという無常を教えてくれる雪 春の雪
事実は変えられないのに 変えたいと思う人を凡夫という 

凡夫である自分の愚痴にいつまでも寄り添いながら「実」を生きる
残された時間を大切に生きませんか?


忘れてはならない三つの言葉 有難う、お蔭様、お互い様
私たちには時間がないので 

許せない人を憎んでいては人生がもったいない。

 

有難う=今、有ることが難しい 今いることが奇跡の意

後悔する時間があれば、過去を実績に変えよう。

他人を恨む時間があれば それを自分の人生の教訓に変えよう
苦労を背負ってきたのであれば それをこころの器に変えよう