⒓月30日 土曜日 晴れ 夕刻より曇り
今年も明日の大晦日で最後です。
やっと、正月の門松が出来ました。
神社の責任役員さんたちと早朝から三時までかかりました。
お疲れさまでした。
潮見神社の門松は珍しいですよね。
来年は「辰年」。
辰年について、今年最後の蘊蓄(うんちく)と行きましょう。
今回は覚えやすいように箇条書きにしました。
〇辰なのか龍なのか竜なのか?
来年は辰年です。龍年や竜年とは書きません。
辰と龍と竜は同じ事です。
龍の字を簡単にしたのが竜です。
※以下、辰=龍なので、龍について説明します。
〇架空の動物がどうして干支に?
龍は古来より中国で権力の象徴とされ、縁起の良い生き物とされていました。
縁起がいいので干支に選んだのでしょう。(諸説あり)
〇架空の龍はいつごろからいたんですか?
新石器時代(紀元前10.500~7.000年頃)
古代中国において龍的なものが遺跡(墓)から出土したました。
東西に龍と虎の絵が描かれていました。
〇龍の体は何が合体したものですか?
思想的には雄雌一体の霊獣麒麟だと言われています。
「角は鹿、頭は駱駝(らくだ)に、目は鬼、首は蛇、腹は蜃(はまぐり)、鱗(うろこ)は鯉、爪は鷹、掌(たなごころ=てのひら)は虎、耳は牛」
※詳しくは『九似説』を調べよう。
〇龍の爪の数は?
日本の龍は3本の爪が多いのですが、中国では3、4、5本のものがあります。
5本は特別な龍で、中国では皇帝の象徴とされ他に使ってはいけない決まりです。
日本では、「天・地・人」を現す、三本の爪がよいとされています。
〇龍が持っている玉はなに?
正式な名前は「如意宝珠(にょいほうじゅ)」といいます。
あらゆる願いをかなえる力を持っているとされています。
〇龍神様はどんな神?
龍神様、竜宮様とも呼ばれ、水を司る水神として、日本各地で祀られています。
また、龍神様にまつわる神社には、風水の考え方が取り入れられているのが特徴です。
〇龍神様の御利益は何ですか?
皆さんが一番知りたいのはここですよね。
龍が天に昇るイメージから成功と発展の象徴とされています。
龍は四種(龍は麒麟、鳳凰、霊亀(想像上のカメ))の霊獣の一つです。
四種の中で最も力がある動物とされています。
また、中国の王様は龍の生まれ変わりといわれ、神聖な動物なんです。
これぐらいの蘊蓄たれればいいでしょう。
あとは、来年がどういう年になるか龍神様にお願いですね。
追記
一つ注意したいことが
「逆鱗(げきりん)に触れる」という諺があります。
龍のあごの下に逆さに生えている鱗(うろこ)のことを逆鱗といいます。
そこに触ると、ふだんはおとなしい龍が怒って、その人を殺してしまうとさえいわれています。
これは、目上の人の怒りを買うと言う意味に使われています。
どうぞ、いいことがある辰年ですが、龍のあごの下のうろこにだけは触れないように・・・。
皆さん、一年間おつきあいありがとうございました。
よいお年を!
いい年になります様、お祓いです。