前回のつづき



緩和ケアに入らないとなると

自宅で看取ることになる。

在宅医療がどこまでできるのか、というのは

往診に来る先生によって違うとのこと。

腹水穿刺できる人いればしない人もいる。

こちらの希望としては

やっぱりできるだけ幅広く対応してもらいたい。

それを伝えました。


父の場合は痛み云々というよりは

呼吸の苦しさがあるみたいなので

モルヒネを使う、ではなく

最終的には眠らせてそのまま...となる可能性が高いでしょう、と言われました。

眠らせる段階については

今はまだそのときではないと。 

そのときがきたときは

今みたいに、何かを訴えたりする余裕も何も

本人がなくなっているときです。


なんか そんな話だった。


取り敢えず在宅医療(往診医師)を早急に決めることをお願いしました。

家で準備しておかねばならない設備などは

特段いまはない旨と

介護に関しては、入浴保助がいると母より希望。


その準備が整うまでは

入院させていた方がいいだろうということになりました。

本人はすごく退院したがっているし

退院できなくはないが、

また出戻る可能性が高いので

それなら 家族としても病院にいてもらった方が安心ということで。


話は終わりました。



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面会制限が少し緩和され

1日1回に限り2名まで、

10分間の面会が可能になっていました。

この日は夕方4時からの話だったので

ここで妹は先に帰宅(子供の迎え)

私は母と一緒に病棟へ。

【母とは喧嘩中だったので

いささか気まずさはありました。。】


父には入院が今週いっぱいくらいは長引く旨を伝えました。

「退院できないのか!?」

父は少し声を上げて目を見開いたあと

それはそれは落胆しました。

少しして泣き始めました。

「どんどん外堀から埋められていく」

つらいと漏らし泣きました。

見ていられなくて、私は父を抱きしめました。

早く家に帰りたい、、

私は出戻ることになってもいいなら

(まだ苦しい思いをさせてしまうかもしれないけど)

すぐにでも退院したっていいんだよ?と伝えました。


このあと看護士さんが様子を見にこられ

もう一度入退院をどうするのか、

確認してくださいました。


私は息子のお世話があるのでここで帰宅。

あとは母に任せました。


その後、父は渋々納得して入院継続。

面談時は個室が空いていたので

そちらに移して頂くようお願いしたのですが

そこ10分くらいで埋まってしまい

また父は落胆、、。


しかし、父は立ち上がる際によろめいたりするらしいので

個室よりも大部屋の方がナースステーションに近く

看護士の目も届きやすいため、安心といえば安心です。

(以前叔父が個室で転倒し、流血したことがあるので、そのことから母も納得していました)



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余命の話。

改めて母が聞きました。

聞かなくていいやんって少し口が出ました、

なんべんも聞いたやん

なんでもっかいきくのって。

月単位としか言われず

ひと月もつなら、もうひと月、みたいな感じでした。



いよいよ父とのお別れのカウントダウンが始まったんだな、。

入院になってしまったので

気持ちがまたふわふわ。落ち着かない。

家に帰ってからは

最近疲れてたのか、お腹の張りが痛くて

ひたすら寝ていました。

インスタント味噌汁を2杯と果物を少し食べました。



父との記録を残しておきたくて

残すことで なんだか 気持ちが少し軽くなるので

最近は忘れないように なるべく毎日更新していますが

この記事はいささか疲れました。


ふと お葬式や通夜を想像すると

それはとてつもない恐怖で

自分自身が耐えられるのが自信がない。

こわい。

せめて半年くらい先に飛んでしまいたい。


先月祖父が亡くなったばかりだから

葬儀場の雰囲気、におい、音楽とかも

ぜんぶ鮮明すぎて

置き換えると恐ろしすぎて

どうしたらいいのか分からん。

どう気持ちを持って行けばいいのか分からん。

これを機に家族がバラバラになりそうで怖い。


そんな夜でも

胎動がボコボコ。新しい命がもうそこまできている。

2歳になったばかりの息子の寝顔に癒され、

嫌でも前を向いていかないと思わされる。