３年前の今日
来るはずの朝がこなかった。
誕生日があるように
命日がある。
もしかしたら、産まれる前から
そう決めて 産まれてきているのかもしれない。
それを知らずに私たちは生きている。
経営していたお店がようやく黒字になり
私に初めてお給料を出してくれた。
苦労をかけたね。待たせてゴメン。
私に向けられた、久しぶりの笑顔。
なのに、翌朝
主人に来るはずの朝はこなかった。
なんとあっけなく
なんと唐突に。
この世に産まれてくるときは
お腹の中でゆっくりと命は育ち
この世に産まれてからも
たくさんの人の手に抱かれ、
たくさんの人の心に触れて
大人へと成長していくのに・・・
命が終わる時って
こんなにも予期せずに
こんなにも突然にやってくるものなんだ。
実感してるような
夢の中にいるような
命には限りがある。
それは、誰もが知っている事。
だけど
私も 今でも
私は明日も生きている…となんの根拠もなく信じている。
今朝も、当たり前のように朝が来た。
当たり前の事が、当たり前である事に
感謝する事を忘れている自分がいる事に気づく。
最近、思い出した事がある。
10年目の結婚記念日、思い切って彼に尋ねた時の事・・・
「ねぇ、私のどこが良いって思ってくれたん？」
付き合って20年にもなるのに、聞いたことがなかった質問。
「明るいところ」
・・・え？それだけ？（笑）。
口数の少ない彼が
放つ一言には重みがある。
そっかー
私って明るい所が良いところなんだな～
今ごろ、腑に落ちた（笑）。
遅いよねー。
でも、今だから気づいたんだ。
思い出しては、色んな感情をまた味わう。
この３年間・・・いろんな事があった。
良い事ばかりじゃない。
困った事も、悩む事も
たくさんあるけど・・・。
私の人生に起こるすべての事が
その時の…これからの私に 必要 な事
いつかやってくる なにかの為に
必要な出来事 経験 感情なんだって
ようやく わかったんだ。
当たり前のように、子供たちが側にいる。
私の身長を軽々と超え
いつも同じ笑顔で笑ってくれる。
「お母さん」と呼んでくれることが
なんと嬉しく、幸せな事か！！！
そして 感じるのは
子供と一緒に成長していける幸せ。
子育ても、人生も
楽しい事ばかりじゃない。
だからこそ 楽しんでいこう。
今の私にできる
精一杯を生きていこう。
