ゴーラクプルからパトナーに移動します。案の定1時間くらい遅れますが、想定通りです。


車内ではエネルギッシュな見た目女性の方が近づいてきて、「私はトランスジェンダーだから10ルピーくれ」と言われました。ちょっとどういう理屈かわからない。そういう文化なのかとも思いましたが、他の人もあげていないし、お断りしました。


到着も1時間遅れ。パトナー駅ではなく、ガンガー対岸のハジプールという駅です。リクシャーの勧誘をスルーしてバスに乗り、また1時間揺られました。やっとパトナーに到着です。もう15時です。


パトナーは見どころが多くある街ではありません。ビハール州というインドで一番貧しい州の州都らしいです。

紀元前5世紀に強大化したマガダ国、それに続くマウリヤ朝、グプタ朝がここに都を置いていました。当時の名はパータリプトラです。古代の都であり、仏教の中心地でもありました。現在は遺跡なんかはほとんど残っていません。郊外に少し柱があるくらいのようです。

唯一の見所は、古代仏教国の都があったことを示すために街の真ん中に作られた公園です。



まずは荷物を置きに宿へ。しかし、やはり問題発生です。
この宿は外国人を宿泊させるライセンスをもっていないため、ほかに行ってくれと言われました。パトナーにはそういう宿が多いという情報は知っていましたが、アゴダで問題なく予約できたし、クレジットで前払いも済ませてあったので大丈夫だと思っていました。
やむを得ません。お金も返してくれず、アゴダに問い合わせてくれの一点張り。問い合わせるしかないようです。

隣の宿を紹介されましたが、行ってみると部屋はないとのこと。ほんとかいな。


どうしたもんか。もう16時過ぎだし、暗くなる前に一旦公園に行くことにしました。宿は後回し。


広々とした公園です。ブッダ・スムリティ・パークです。



2010年に作られたそうです。新しいですね。開園セレモニーにはダライラマ氏も来たそうです。


中心にあるストゥーパはとても現代的なデザインです。これもれっきとした仏舎利塔で、ブッダの遺灰が入った壺が安置されているそうです。



ブッダガヤと、分け木のあるスリランカからそれぞれ菩提樹が持ち込まれ、植えられています。スリランカの分け木も見ましたね。アヌラーダプラです。



仏像もありました。黒くて個性的。



くつろぐにはとてもいい場所です。みんなゆったり過ごしています。宿の不安がなければ私も心穏やかに過ごせるんだけどな。





公園を出ます。ブッキングドットコムで外国人のレビューがあり、かつ安い宿を見つけ、突撃します。


5軒くらい行きました。全部満室か高い部屋しかないって。嘘つけよ。これはきついですね。この街に受け入れられていない感じ。しんどいなあ。


次の候補は少し離れた場所にあります。こうなれば予約した上で突撃するしかない。ネットで予約し、そのまま30分歩いて宿まで行きました。

まあまあ高いですが、綺麗な宿です。あっさり受け入れてくれました。よかったあ。2,000円するけど、背に腹ってやつ。最近は駅のベンチで寝たりもしたので、全然ダメだったらバス停で寝ようかしらなんて頭がよぎっていました。この街は外国人旅行者が来る場所ではないんですね。


しかし、さすがは貧しい州なだけあり、ご飯はとても安いです。お腹いっぱいターリーを食べて、なんと50ルピー、85円でした。宿が高いだけに嬉しいです。