ハンガリー南部のペーチという街に行ってみます。歴史的な見どころがあるらしいので。
ブダペストから列車を乗り継いで4時間近くもかかります。3時間で行く直通列車もありますが、課金して指定席を取らないといけないので却下。ブダペストの駅は南方面で、宿から歩いて1時間近くかかります。朝の6時過ぎに出発しました。
早起きして、かなり時間をかけてまで行くような場所なのか、だいぶ疑問です。見どころがあると言ったって、何か重大なことが起こった現場ではない。まあ他に行きたい街もなさそうだし、宿はもう1泊とってあるし、列車は乗り放題だし。頑張ってみましょう。
列車の遅延もあり、なんだかんだ11:30にペーチに到着。ハンガリーで5番目くらいの都市だそうです。
ガリアの時代から街が形成され、ローマ時代には初期キリスト教の中心地の一つとなりました。中世にかけて司教座が置かれて栄えるも、オスマン帝国の支配下に入り破壊されます。その後、また近代に復興されたという流れ。
そして、この街はそれぞれの時代の爪痕が残されています。これが見どころという。
駅から中心部へ。ものすごく天気がいい。日差しが暑いです。
都会とは程遠いですが、人はそれなりに多い。観光地ですね。
大きな建物も多いです。まず目に入ってくるのはシナゴーグ。随分ときれいな外観。
19世紀に建設されたものです。ブダペストでもそうだったけど、ハンガリーはユダヤ人がかなり多い。イスラエルを除くと今までで一番です。
中央の扉上部には六芒星がありますが、左右の扉上部は八芒星のマーク。ブダペストと同じです。床にも。ハンガリー特有なんだろうな。
内部は有料なので遠慮。キッパをつけたユダヤ人が案内しています。キリスト教会が有料なのは納得いかないけど、シナゴーグが有料なのは、そりゃそうかと思う。ユダヤ教の神は万人に平等ではないから。だからガザであんなことが起こっているんでしょう?
中心のセーチェーニ広場。ここにもらしさが溢れています。
右手前の像は英雄らしいけど知りません。左は聖三位一体の柱。最近よく目にします。
そして奥がガーズィ・カスィム・パシャ・モスク。カトリック教会ですが、名前はモスクです。
1546年にオスマン帝国が建設したもの。モスクとして使われ、その後カトリック教会になりました。大きく改築されているわけではないので、ぱっと見はモスクです。
ドームの上にはイスラムの三日月、さらにその上にキリストの十字架が乗っています。三日月を壊さないという決断に賛辞をおくりたい。素晴らしい。でもミナレットは壊れてしまったようです。
内部にもイスラムの痕跡がたくさんあるらしいですが、金銭を要求されます。これはよろしくないなあ。カトリックだろうが。
広場周りには大きな建物がたくさん。市庁舎もなかなかかっこいいです。
ハムを買ってきて、広場でランチ。日陰じゃないと暑くてしんどい。
少し奥に歩くと、4世紀のキリスト教墓地があります。初期キリスト教の痕跡が見られるとても貴重な場所。世界遺産です。
少しだったらお金を出してもいいんですが、2,500円くらいするようです。これはダメだ。
広場やベンチが多くて助かります。街の雰囲気はとてもいい。
その奥にはペーチ大聖堂があります。もとは11世紀に建設されましたが、オスマンにより破壊。現在のものは19世紀末に建てられました。
随分と特徴的な外観。柱とそれ以外があまりにも違う。しかも、四隅におんなじ柱があるのも奇妙です。
入口部分と、脇の礼拝堂は無料で入れました。でもメインホールはチケットが必要とのこと。ハンガリーのカトリックはどうかしているな。宗教というものを考え直した方がいいよ。
でも豪華な内観が見られたのでいいとしましょう。とてもきらびやかだった。
その北側には城壁が残っています。思ったより大規模。旧市街を取り巻く城壁は中世からあるもののようです。
塔もあります。本格的。
街全体が北に向かって斜面になっています。もっと奥は急斜面になる。せっかくだから少し行ってみます。
ゼイゼイ言いながら段差や坂を登りました。丘の上に到着。
街並み。大聖堂の4つの塔やモスクのドームが見える。いいじゃないか。
丘の上には教会が。ポツンと佇んでいて、なんか神聖な感じがします。ジョージアのカズベキにあった山の上の教会を思い出す。素敵です。
当然ここにはタダで入れる。あんまり人がいない平日の昼下がり。空気がゆっくり流れている感じ。非常にいいし、でもなんだか胸が締め付けられる気もします。平日の午後ってなんでこんなに切ないのかね。
満足しました。丘を下って駅に行きます。有料施設ばっかりだったのは気に入りませんが、街全体の雰囲気は良かった。モスクの外観もおもしろかったです。
早起きして何時間もかけてくる価値があったかと言われると、かなり微妙と言わざるを得ない。まあ微妙だったという感想を抱けるのも実際に来たからこそです。どうせ行ってみないとわからない。世界中すべての場所がそうでしょう。
帰りはなんだかんだ想定の時間通りに戻ってこれました。スーパーでビールを買って、宿で堪能。これでハンガリーは終了です。最後に夕方のブダペストを堪能。
評判のいい国ハンガリー。確かに街並みは美しくて、ドナウ川や橋も良かったです。宿は1泊10ユーロで、ほとんど設備にも不満のない場所でした。ビールも美味しくて、大満足です。
教会がことごとく有料だったのは納得がいきませんが、観光地という色がかなり強いということでしょう。














