本日は郊外の遺跡に行きます。もう自転車は無理なので、バイクをレンタルしました。ホンダのズーマーというやつ。
バイク屋のおばちゃんに帽子をもらったので、帽子の上からヘルメットを被り、出発です。
初の右側通行です。安全第一。


まずは30分かけて、ロリュオス遺跡群へ。
アンコール朝の王都が現在のアンコール遺跡に定まる前、少し東のロリュオスに都がありました。9世紀頃です。アンコール朝始まりの地という感じでしょうか。全てヒンドゥー教寺院です。

まず、ロレイに行きました。
今は枯れていますが、当時は大きな貯水池の中央小島に建てられていたんだそうです。



アユタヤっぽい雰囲気ですね。小さな寺院ですが、4本ある仏塔の中央にリンガがあり、そこに水を注ぐと四方に流れる仕組みです。灌漑技術を誇示しているのは沐浴場の整備されたアンコール=ワットと同じです。


すぐ隣に現代の仏教寺院があり、聞こえてくるお経がいい味を出していました。




次に、プリア=コーに行きました。聖なる牛という意味だそうです。



ここも大きくはないですが、牛や細かい彫刻が見応えありました。




バコン寺院へ。
ここが王都の中心です。とても立派なピラミッド型寺院です。



アンコール遺跡でよく見る周囲に堀がある寺院は、ここが初めての場所なんだそうです。
入り口ではナーガが出迎えてくれます。参道も神聖な雰囲気です。



中央祠堂がとてもかっこいいですね。登れます。


ピラミッドは五層になっていて、それぞれ下からナーガ、ガルーダ、夜叉、羅刹、神の世界ということらしいです。
とてもいいですねえ。


最上部には仏像が祀られていました。もちろん最近のものでしょう。



次は、1時間くらいかけてベンメリアに行きました。




アンコール=ワットから東に直線で50km離れています。
造られたのはアンコール遺跡群より少し早く、11世紀末ごろだそうです。
建物の配置の仕方やらがアンコール=ワットに似ているようで、東のアンコールと呼ばれています。


しかし、森の中にひっそりと建っており、だいぶ崩壊も進んでいます。
実際に遺跡に入って見られる場所はかなり限られています。


正直、アンコール=ワットに似ているかどうかはさっぱりわかりませんでした。見られる場所が少なく、寺院の全貌がまったく掴めません。



それでも、少しのレリーフや入口のナーガは見られました。特にナーガだけは保存状態が良く、カッコよく残っていました。




寺院のはずれに来ると人がまったくいなくなります。
森の中で、誰もいない空間に古代遺跡と自分1人だけ。なかなか穏やかで、落ち着きます。ゆっくりした時間が流れる感じ、いいですね。時間にも空間にも縛られていないような気持ちになります。



帰りは途中にご飯休憩を挟みつつ、1時間半バイクをぶっ飛ばします。楽しいですね。
ガソリン残量がヤバくなったので補給しつつ、なんとか事故なく帰ってこれました。国際免許最高!