20日の朝にピッサヌロークからチェンマイへ鉄道で向かいます。ローカル線各駅停車、所用7時間。座席は三等のカッチカチシートのみです。

しかも、ちゃんと体調を崩したようです。多分熱がある。もうひたすらに耐えるしかないです。
日本を出国してから2ヶ月以上、ここまで一度も体調を崩さなかったのがむしろ不思議なくらいです。仕方ない。

チェンマイには午後着きましたが、宿近くの寺院を少し見るだけです。

ワット・チェン・マン




ランナータイ王朝成立とともに建てられた、歴史ある寺院です。


ランアータイ王朝はチェンマイを主な都とし、13世紀から18世紀までタイ北部で繁栄しました。
アユタヤ朝などと交易も行っていましたが、次第に衰え、最後は現在のチャクリ朝に吸収されました。

本堂内には、とても貴重な仏像が2体安置されています。


重要なので柵の中です。

一つは向かって左、小さい方、プラ・セタンガマニ。1800年前作られたと言われる、水晶の仏像です。
もう一つは向かって右、プラ・スィラ。2500年前に作られたと言われる大理石の仏像です。

どちらもインド方面で作られたとのことですが、本当でしょうか。そんなに古そうに見えないけど。
本当ならすごいものですね。


仏塔の象が印象的でした。植木も象の形になっていてかわいいですね。







21日朝、昼まで寝て、初めて体温を測ったら37.0でした。多分だいぶ下がったと思われます。全快には至らなかったので、近所の散歩のみです。起き上がれないわけではないのが救いです。

ワット・チェーディー・ルアン。
チェンマイの街を作る際に最初に建てた柱があり、その周囲は女人禁制になっていました。


本堂はとても広く豪華です。



本堂の裏には、巨大な仏塔が。15世紀に建てられ、16世紀の地震で崩壊したんだそう。すごい形です。




入り口のナーガや中程の象など、立派で見るべきものが多い塔です。



境内には個性的な仏像が複数あり、なかなか面白かったです。







22日、回復すればバイクをレンタルし、郊外にあるワット・プラタート・ドイ・ステープという寺院に行こうと思っていました。由緒ある寺院で、山頂にあり眺望も素晴らしいため人気なスポットです。ここに行かないとチェンマイに行ったことにならないとネットに書いてありました。
しかし、体がだるいので断念。無理していくほどではないでしょう。歴史的事件の舞台になったとかなら行きますが。

また、体調も悪いんですが、ダニに噛まれまくって体がめちゃくちゃ痒くなりました。もう嫌になっちゃう。

この日も変わらず近所の散歩のみです。

ワット・プラ・シン。チェンマイで一番格式が高い寺院だそうです。



本堂の仏像はなかなか威圧感がありました。背景が怖いですね。



近所の運河を散歩しました。メーカー運河。のどかでいい雰囲気です。


暑いししんどいので観光はこんなもんです。
薬局でかゆみに効く薬を買い、珍しくカフェでジュースを飲んで、この日も終わりです。


チェンマイの宿は、最初の2泊が180円の扇風機ルーム、3泊目が250円のエアコンルームです。
ここまでの最低価格を大幅に更新しましたが、そこまで不衛生なわけではなかったです。
扇風機ルームはさすがに暑かったですが、体調のためにも全力で寝ました。


また、チェンマイの旧市街はおしゃれなカフェやレストランばっかりでした。観光客は欧米人が圧倒的に多く、中国人もちょこちょこ。雰囲気がバリ島のウブドとそっくりです。
少し頑張って歩けば安くご飯が食べられる屋台があるので、ウブドよりは良かったです。

ともかく、チェンマイは不完全燃焼に終わりました。もともと絶対行きたかった場所ではないので、安宿で療養できたのはむしろ運が良かったんでしょう。
今後もどうせ体調を崩すでしょうが、今回のように物価が低く、個人的に重要ではない場所で療養したいものです。