バンコクからアユタヤに向かいます。

電車が一番安そうなので、宿の近くから例のアプリで駅に行く路線バスを調べました。
しかし、またも全然バスが来ない。調べた電車の時間に間に合わなそうなので、路線バスの行き先をバスターミナルにしましたが、どのバスに乗ればいいか全然わからない。

もうどうにもならず、バイクタクシーを使いました。バンコクからアユタヤへの移動すらこんなに手こずるとは。しかも9年前に経験済みなのに。嫌になっちゃいました。

ViaBusアプリさんのせいです。決して私のせいではない。改善していただきたい。

なんとかバスターミナルからアユタヤ行きのロットゥーに乗り、1時間20分くらいでアユタヤに着きました。ロットゥーとはミニバスのことです。

早速荷物を置き、自転車を借りて寺院巡りです。


まずはアユタヤについて。
14世紀から18世紀に存在した仏教国のアユタヤ朝は、チャオプラヤ川を使った交易の中心として繁栄しました。カンボジアのアンコール朝やタイ北部に存在したスコータイ朝を併合し、強大な勢力を誇りました。
各国からも移民が多く、日本人町もできるほどでした。

18世紀にミャンマーのコンバウン朝に滅ぼされると、遺跡の多くは徹底的に破壊されました。
一部の遺跡は残っていますが、修復されたものや、首から上が持ち去られたままの仏像も非常に多いです。


寺院巡りに戻ります。
ワット・ラーチャブーラナ




15世紀前半に建てられた寺院です。

これぞアユタヤという雰囲気ですね。クメール様式の仏塔にはガルーダのような彫刻もありました。
ヒンドゥー教の影響が及んでいるようです。


ワット・マハタート。14世紀後半です。



根っこに埋もれた顔だけの仏像がとても有名です。
コンバウン町に破壊され、顔だけ転がっていたためこのようになりました。




それでも仏像なので、近づくには顔より低い姿勢でいなければいけません。
前に立って写真を撮ろうとしている人を注意するスタッフが常駐していました。

残っている仏塔もみんな傾いています。歴史をひしひしと感じられますね。



ワット・プラ・ラーム




かなり古く、1369年に2代目王により建設されました。初代王の遺骨が納められていたそうです。
仏塔と回廊がとてもかっこいいです。


ワット・プラ・シー・サンペット
王宮跡の隣にある守護寺院です。



非常に多くの仏塔や仏像があったそうですが、残っているのは3期の仏塔のみ。クメール様式とは違い、釣鐘型でスリランカのセイロン様式です。


王宮跡は、基礎が残っているだけ。寂しいものです。




ワット・ローカヤースッター
巨大な涅槃仏があります。復元です。



涅槃仏は、釈迦が入滅する姿を表しているものです。
涅槃とは煩悩や執着から解放され、悟りに達した状態のことです。ありがたい仏像ですね。

オレンジの袈裟を着ているのがデフォルトですが、この日は裸でした。9年前は袈裟を着ていたと思います。
そういう日もあるんだそう。ラッキーですね。


ワット・チャイワッタナーラーム
修復ですが、とても広く立派な寺院です。




1630年に作られたそうで、クメール様式の仏塔がかっこいいです。
破壊された仏像もたくさんありました。


ワット・プーカオ・トーン。めちゃくちゃデカいです。



中心地から離れた田園地帯の中にあり、黄金の山という意味があるそうです。
80メートルほどの高さがあります。遠くからも見えます。



白が美しく、神秘的ですらあります。上の方まで登れるようになっていて、とても見晴らしがいいです。


日没間際は観光客でにぎわうと「歩き方」に書いてありますが、全然人がいませんでした。1組いたくらい。


景色を見ると、改めてアユタヤが田舎町であることが実感されます。緑ばっかりでいいですね。



あと、アユタヤにいる観光客の8割くらいは日本人じゃないかと思うくらい、日本人ばっかりでした。中国の方はアユタヤまで来ないんでしょうか。不思議ですね。

午後からですが、ずっと自転車を漕ぎまくったのでとても疲れました。もちろんボロ自転車なので、しんどかったです。