バンコク市内の寺院を回ります。
バンコクには王朝が成立してから多くの寺院が建てられ、とても豪華なものが多いです。


18世紀後半、ミャンマーから侵入し勢力を広げていたコンバウン朝を撃退し、タイ人の国家であるトンブリー朝が成立しました。トンブリー朝は一代で滅びましたが、部下のラーマ1世がチャオプラヤ川を挟んでトンブリーの対岸、バンコクに王国を開きました。これがチャクリ朝で、現在まで続いています。


まずはワット・プラケオ。王宮の守護寺院で、チャクリ朝成立とともに建てられました。




めちゃくちゃ豪華でハデハデな寺院です。
本殿にエメラルド色の仏像が祀られているので、エメラルド寺院とも呼ばれています。
本堂内は撮影禁止です。

金色の仏塔も美しいです。


回廊にはラーマーヤナのタイ版であるラーマーキエンが描かれています。圧巻でした。



とにかく綺麗で、メンテナンスがよく行き届いているのがわかります。

しかし、中国人のツアー客だらけで、ものすごい混んでいました。


隣接する王宮は博物館になっているはずですが、入れませんでした。外観はかっこいい。



次はワット・ポー。
大きな涅槃像で有名です。



境内は広く、涅槃像以外にも多数の仏塔や医学関連の展示など、見どころが多いです。
タイ式マッサージの総本山として、医科大学の役割もある寺院です。



石像は、バリ島で見たヒンドゥー教のそれと酷似しています。ヒンドゥー教の影響を強く受けているタイ仏教ですが、インドではなくバリに近いですね。マレーシアのヒンドゥーは完全にインドのそれだったので、違いが明確で面白いです。



船でチャオプラヤ川の対岸にわたり、ワット・アルン。トンブリー地区です。
歴史は古く、アユタヤ朝の時代に小さな寺院として建てられ、その後トンブリー朝の時代に豪華な寺院に変貌しました。


高く聳える仏塔と細かな装飾が、これぞタイ!って感じでいいですね。2度目の訪問で、懐かしさにも浸りました。



仏塔の東西南北にはそれぞれ、仏陀の誕生、悟り、初の説法、入滅をそれぞれ表した像があります。いいですねえ。
特に誕生は、有名な「天上天下唯我独尊」のやつですね。



地下鉄と歩きでワット・パクナームに行きました。トンブリー地区ですが少し離れており、初めての訪問です。

有名な高僧ゆかりの寺院だそうですが、それよりも大仏と仏塔内の空間が人気を呼んでいます。

まずは大仏。69mあります。でかいですね。



背後の白い仏塔の中にも入れます。
1階から4階はミュージアムと礼拝所になっていました。だいぶ疲れたのでじっくりは見られませんでした。
5階が有名な場所で、小仏塔と天井、柱により、幻想的な空間が広がっています。





なかなか神秘的です。床に座ってゆったりとした時間に浸りました。



帰りは宿の近くまでバスに乗れました。
相変わらずバス停がよくわからず、同じように迷っていたポーランド人カップルと一緒に彷徨いましたが、楽しくしゃべれてよかったです。


バンコクは食べ物もバスも安いし、滞在するだけならあまりお金を使わずに済むんですが、寺院の入場料がかなり高いんですよね。外国人価格です。
ワット・プラケオ500バーツ、ワット・ポー300バーツ、ワット・アルン200バーツ、合計1,000バーツかかりました。4,300円くらいです。私も含め外国人が大挙して観光に来ているので仕方がないんでしょうが、財布にはダメージです。
寺院のメンテナンスもかなり大変でしょうから、やむを得ませんね。



夜はビールを1本。日本よりちょい安いくらい。とにかく熱気のある街なので、ビールが最高に美味いです。
前日ワクチン接種後で我慢したので、なおさら染み渡りました。