宿からマラッカのバスターミナルまで行き、クアラルンプール行きに乗りました。

ターミナルまではバスほとんどなさそうなのでグラブを使おうとしましたが、タクシーも全然捕まらず、1時間歩くことにしました。
荷物を持って1時間ですが、正直お金を使わずに済んだ嬉しさが勝ちました。

バスはスムーズに走り、うとうとしている間にクアラルンプールにつきました。たったの2時間です。


しかし、バスターミナルから中心地までの電車が全然来ません。45分くらい待ってやっと来ました。「歩き方」には15〜30分間隔と書いてあるのに。
あとで調べたらちゃんと時刻表があって、1時間に1本でした。情報戦は難しいです。

クアラルンプールに到着!ビルが高くて大都会ですね。



宿に着いた途端スコールが降ってきたので、しばらく休みました。到着前でなくてラッキーでした。
同じ宿のレバノン人の方が話しかけてくれました。雰囲気が芸人のみなみかわさんに似ています。

「どこから来たの?」「日本だよ。あなたは?」「レバノンだよ。」「へえ(カルロスゴーンじゃん)」「カルロスゴーンだろ?」
完全に心を読まれましたね。
なんでもビジネスをやっていたがコロナ禍でできなくなって、お金がなくなったとのこと。もう少し軍資金があればできるから助けて欲しいそうです。流石に力になれません。髭の生えたみなみかわさんだし。
それでも、安くビールが手に入る店を教えてくれたので、思わず1本おごって乾杯しました。雨も止んだので。
今まで色んな人に奢ってもらってきたので、たまにはこういうこともやらねば。
タイのチャンビール。うまい!



夕方、独立広場横の旧連邦事務局ビルへ。スルタン・アブドゥル・サマド・ビルという名前。




19世紀末にイジリスによって建てられた、植民地時代を代表する建物です。
イギリスのヴィクトリア様式、スペインイスラムのムーア様式、インドのムガル様式を融合したらしいです。
めちゃくちゃかっこいいですね。夕日が映えます。

広場には世界一高いという国旗掲揚塔がありました。風がなかったのでたなびいていませんが、100mあります。
1957年、マレーシアはイギリスから独立しました。当然イギリスは簡単には手放さず、多くの犠牲を伴いましたが、この広場で独立宣言が行われました。




ぼーっと眺めていると、シンガポールから来たという人に話しかけられました。
なんでも、電車で財布とかばんを無くしてしまい、国に帰れなくなってしまった。シンガポールまでのバス代を貸してくれたら、あとで口座にお金を返すとのことです。
流石に力になれません。本当かどうかわからないし。誰にも似ていませんでしたが。今日2度目のお断りでした。


近くにあるマスジット・ジャメ。市内で一番古いモスクです。



インドのムガル様式で、玉ねぎ型のドームが美しいです。イギリス人建築家によって作られました。


リバー・オブ・ライフ。
クラン川とゴンバック川という二つの川の合流地点です。



クアラルンプールという名前は、マレー語で「泥の川の合流地」という意味です。つまりここの事。
2つの川の合流地点でスズがたくさん発掘され、川に泥水が流れるようになったことが名前の由来です。
ここがクアラルンプール誕生の地ですね。

現在は川の浄化に取り組んでいるんだそう。別に綺麗ではないですが、泥の川というわけではありませんでした。
夕焼けとライトアップが美しいです。