JBセントラル駅前のバス停から郊外のバスターミナル、ラーキンへ。
どのバスに乗ったらいいかインフォメーションで聞いたら教えてくれましたが、「あっちだよばーか」みたいな感じでした。久しぶりに現地の人にムッとしましたが、まあ教えてくれてありがとうよ。
ラーキンターミナルでチケットを買い、食堂で朝ごはんを食べて出発。マラッカまで3時間ちょいの想定です。
しかし、最初の1時間はちょこちょこ近所のバス停に止まり、高速に乗ってからも渋滞ばっかりで、結局5時間かかりました。
夕方になってしまったので、街中見学は翌日することに。本日のテーマは海関係にします。
マラッカはマラッカ海峡の名でもわかる通り、海上交易において非常に重要な都市です。
14世紀末にマラッカ王国がこの地を支配しましたが、大航海時代とともにヨーロッパ各国が注目し、支配に乗り出しました。
1511年にポルトガルのアルブケルケが貿易の拠点と定め、ポルトガルの支配下となりましたが、1641年、今度はオランダがポルトガルからこの地を奪いました。1824年にはナポレオン戦争に乗じたイギリスがオランダから奪い、ペナン、シンガポールととも重要な拠点として支配しました。
1942年から1945年は日本による支配となり、戦後イギリス領に復帰、1957年マレーシア独立という流れです。
各国が競って奪いあうほど、世界史上重要な役割を果たしてきました。
まずは海洋博物館へ。ポルトガル船の復元がそのまま博物館になっています。
海上交易の流れや、時代に名を残した偉人たち、扱っていた商品や武器、海の生物についてなどなど。
なかなか充実していました。
写真はアルブケルケ像。
共通チケットで入れる海軍博物館へ。
マレーシア海軍の制服や武器など。詳しい人には面白いんでしょう。
日が暮れかかったので、マラッカ海峡モスクへ。本土から橋を渡り、マラッカ島という場所の海辺にあります。徒歩45分。
まさにマラッカ海峡が見渡せる場所で、海上にモスクがあります。
観光客はモスクには入れず、その側の海岸に入場料(飲み物付きで5RM)を払って入ります。コーラをゲット。
マラッカ海峡!天気が微妙ですが。
タンカーがいくつも停泊しています。
海上モスク!いいですね。
欧米老夫婦が隣に座っていたのですが、カシュッという缶を開ける音が聞こえたので(ビールか!?)と思ってそちらを見たら、もう1本取り出して私にくれました。そんなに欲しそうな顔をしていたんでしょうか。
もちろんビールではなく、炭酸ポカリのようなものでした。
その老夫婦とは入り口で少しやり取りをした仲だったんです。入場料払うのに200RM札しかないわ!10RM貸しましょうか?いや崩してくるから大丈夫よ。っていう。
日が暮れてくるとモスクがライトアップされて、より美しいです。
マラッカに来たっていう実感が湧きますね。
しかし、飲み物を買わされているのもあって、海岸はゴミだらけでした。老夫婦も炭酸ポカリの空き缶を放置して帰ってしまいました。
こういうところが問題視されないのは切ないですね。放置している外国人たちは、自国でもポイ捨てするのかな。難しい問題ですね。