13世紀末から16世紀までジャワ島を中心に栄えたマジャパヒト王国。その都があったのがトロウランです。
寺院や門の遺跡があるようなので、ぜひ行きたいと思いました。

しかし、スラバヤから50km離れており、行き方がさっぱりわかりません。地球の歩き方には「バスが近くまで出ているが点在する遺跡を回るのは難しい。」と書いてあるし、ネットで調べると、皆さんツアーで行ったか車をチャーターしたかという感じでした。

配車アプリで現場までの相場を調べると、バイクは遠すぎて表示なし、車は片道2,600円と出ました。でも行っただけで遺跡は回れないし、やはりチャーターしかないだろう。
車のチャーターをするなら宿に頼むか?でも7,000〜8,000円くらい取られそうだしなあ。
バイクならもっと安く行けるか?どうやってチャーターする?なんて色々考えた結果、道端のバイク運ちゃんに話しかけ、交渉することにしました。

駅前に行くと客待ちのグラブやオジェッの人が何人もいました。
近寄って行って「4時間ほどバイクをチャーターしたい。私を後ろに乗せてトロウランをまわってくれ」と伝えました。皆さん英語は全くダメなので、事前にインドネシア語をダウンロードしたGoogle翻訳で交渉しました。
結果4,000円で行くことに。考えていた金額と同じです。出費としては高いですが、行きたいんだから仕方ない。

ともかく1時間半かけてトロウランへ。1時間で行けると思っていたので4時間チャーターと言ってしまったのですが、これは急いで回らないと。

まずはマジャパヒト博物館。付近で出土した土器や石像が多数展示されていました。




マジャパヒト王国はヒンドゥー教国家なので、シヴァやビシュヌの像もあります。かっこいいですね。
これはガルーダに乗るビシュヌ神。



建物の隣は発掘現場になっています。



本当はじっくり見たいところですが、急いでざっと見て次に行きます。


バジャンラトゥ大門。14世紀に作られたと推定されます。でかいです。




門は神聖なもので、くぐれないようになっています。くぐると不幸になるとか。彫刻も立派で感心します。


ティクス寺院。寺院というより沐浴場のようでした。
宗教儀式に欠かせない場所だったことがよくわかります。




寺院の中は地元の家族づれで賑わっており、日本人!と皆さんに話しかけてもらえました。
一緒に写真撮ったりもしたんですが、私の運転手を待たすわけにもいかないので、ゆっくりはできませんでした。皆さんすいません。


ブラフ寺院。大きな塔といった感じです。威厳と迫力を感じますね。



最後はウリンギン・ラワン大門。これは間を通れます。ただ単に大きな割れ門でした。あまり感動せず。
首都入り口の門の役割のようです。




また1時間半かけてスラバヤの駅へ。結果4時間半かかりましたが、文句は言われませんでした。

ともかくトロウランに行けて良かったです。急ぎの遺跡巡りでしたが、とても楽しかったです。
正直行けないかもなあと思っていたので尚更。





駅で翌日の電車チケットを買って、この日は終わりと思っていたのですが、大事件。
チケットを買う際パスポートの提示を求められ、カバンを漁るとパスポートがない。


やばい。
写真でもいいよと言われ、もちろんパスポートの写真は持っているのですが、もうそれどころではない。

やばいやばいと呟きながら宿に戻ります。焦っているので宿への道を何度も間違えながら。
到着。自分のベッドの上、枕の下、ない。大きなカバンをひっくり返すも、ない。泣きそうになりながらフロントに「私のパスポート持ってる?」と聞いたら、持っていました。

チェックインの時に預けていたようです。なんで預けたかはわからず、預けた記憶もなかった。
あーーー良かった。

これからは預けたりする時はちゃんと意識しておくようにしないといけませんね。
下手すると翌日、返してもらわずにしれっとチェックアウトしてしまう可能性もあった。

これは大反省。しかし、結果何も失わずに済んだので、本当に良かったです。
その後電車のチケットも買えました。


激動の1日でした。なぜか安宿に泊まっていたインドネシアの社長さんとおしゃべりして、スラバヤは終了です。