203cm,99kg,スモールフォワード,キャリア13年

1986年ドラフト1巡目全体4位,ペイサーズ指名

 

主な記録

 

 

「The Rifleman」という愛称で知られる優れたシューター。常に即戦力として期待され、特に得点力と3ポイントシュートで高い評価を受けた。プレーの特徴としては、強力な外角シュートとフィジカルなプレースタイルが挙げられる。特に3ポイントシュートにおいては、当時のNBAでトップクラスのシューターの一人と見なされていた。オフェンス面ではスコアリング能力に優れていただけでなく、パス能力やコートビジョンも備えており、チームメイトを活かすプレーもでき、全体的にバランスの取れた選手として評価されていた。ただし、彼のキャリアはスター選手としての地位には至らず、優秀なロールプレーヤーやセカンドオプションとしての役割を担うことが多かった。トラッシュトークをする選手としても知られており、ラリー・バードなどにも行っていた。「トラッシュトークをしながら、自分がやっていることを誰かに話しながら、プレーしていた。それが僕の強みだったんだ」Chuck Person
 

1994年にドラフトされたウェズリー・パーソンは弟である。

 

 

 

 

幼少期~オーバン大学

 

 

アラバマ州ブラントリーで生まれた。俳優のチャック・コナーズにちなんで、チャック・コナーズ・パーソンと名付けられた。

 

地元のブラントリー高校に通い、その後オーバーン大学でプレーした。大学では4年間在籍し、この期間で記録した総得点数はオーバン大学で1位を保持し続けている。3年目にはSECトーナメントで優勝し、大会のMPVに選出された。

1985年と1986年の2度にわたりオールアメリカンに選出された。2006年2月18日にはオーバーン大学で彼の背番号である#45が永久欠番となった。

 

 

ペイサーズ

 

 

 

 

1986年のドラフトでペイサーズから全体4位で指名された。最初の4試合は控えからの出場だったが、クラーク・ケロッグの度重なる負傷によって、スターターとして起用されるようになるとシーズン平均18.8ポイント、8.3リバウンドを記録し、新人王を獲得した。翌年にドラフトされたレジー・ミラーの台頭により、2番手の得点源となったが、両者共にアウトサイドシュートが得意であり、オフェンス面では相手の脅威にたつことができた。しかし、チームとしては40勝程の成績が長年続き、このコンビはパーソンのトレードによって、6年で解消されることとなる。この頃からアウトサイドの正確性と、テレビシリーズ「ライフルマン」主演のチャック・コナーズにちなんで「ザ・ライフルマン」と呼ばれた。

 

 

 

 

その他のチーム

 

 

 

 

7年目のシーズン開幕前にウルブスへとトレードされると、成績は次第に下降することとなった。2シーズン、ウルブスに在籍した後、FAでスパーズへと加入すると、ボブ・ヒル(ヘッドコーチ)と再会した。ヒルはペイサーズの元ヘッドコーチでパーソンの能力を評価していた。「彼はコート上で最も知的な選手の一人であり、最もハングリーで、最高の練習をする選手の一人だ」Bob Hill

 

パーソンは控え選手として再び脚光を浴びた。移籍2年目にはキャリアハイとなる41%のスリーポイント成功率を記録し、シックスマン賞では3位の投票数を獲得した。4年間のスパーズ在籍後はホーネッツ、ソニックスへと移籍した後、2000年にNBAから引退となった。

 

 

 

 

引退後

 

 

2003年、ペイサーズの選手関係アシスタント兼スカウトを務める。2005年、ペイサーズのアシスタントコーチに就任すると、キングスやレイカーズ、韓国リーグチームのアシスタントコーチに就任した。2015年からはオーバン大学のアシスタントコーチに就任。国内でトップのアシスタントコーチ兼リクルーターの一人と認識されるようになる。

 

しかし、2017–18年の「NCAAディビジョンI男子バスケットボール汚職スキャンダル事件」の一環として、2017年9月に逮捕され、その後解雇された。パーソンを含む10名の人物が関与しており、彼は9万ドル以上の賄賂を受け取ったとされている。