ノースカロライナ州のブラック・マウンテンで生まれたブラッド・ドワティは213cmのセンターです。
デニス・ロッドマンやジェフ・ホーナセックらを輩出した1986年のドラフトでは、クリーブランド・キャバリアーズから全体1位指名されました。
ルーキー時代には15.7得点と8.1リバウンド、3.8アシストを記録し、オールルーキー・ファーストチームに選出されました。そして2年目にはオールスターにも出場しています。
そんなドワティですが、3年目となる1988-89シーズンの開幕前に筋肉をつけるトレーニングに励んだといいます。
僕は体が大きい方だ。もし努力しなかったら、本当に大きいだけの人間になっていただろう。ウェイトリフティングとエアロビクスで、体脂肪を大幅に減らし、筋肉と柔軟性を増やした。
--ブラッド・ドワティ
この当時のオールスターに出場するレベルのセンターはリバウンドを10本以上平均して記録できる選手が多く、ドワティはそこまでの成績が残せていないこともあり、「ディフェンスが軟弱」だと評価されることもあったようです。
この点は経験の浅い23歳でしたので、どんどんとキャリアを重ねるごとに改善していき、引退前の最後の4シーズンでは全て平均10リバウンド以上を記録しました。
ドワティのディフェンス力強化には、アトランタ・ホークスで長年スターティング・センターを務めたトゥリー・ロリンズの加入も大きかったようです。
ロリンズはシャキール・オニールが若手時代にも教育係りとしてオーランド・マジックに加入しており、ここでも影響を与えていたとは恐るべきディフェンシブセンターだと思います。
この様な点が評価されて、ロリンズは様々なプロチームでアシスタントコーチを任されているんでしょうね。
僕のテクニックを助けてくれて、彼(ロリンズ)がこのチームにいることを、嬉しく思うよ。
--ブラッド・ドワティ