きれいに色付いた公孫樹が
大きく両手を開いて微笑みかけてきた
「おかえり!」
そういわれた気がして
車を止めた
大切な人との再会のように胸が高鳴り
「ただいま」
笑みがこぼれ
しばし 見上げたままだった
なんだろう?
この公孫樹は
子供のころから
私の生活の中にあったのに
こんな感覚は はじめて
「やっと 帰ってきたね」
「おかえり」と、包み込まれたような・・・
ひとつの旅が終わったのかなぁ