前回のつづきである。
そもそも、「ビジネス思考」と、「アカデミック」なアプローチの違いとは何だろうか?
私は、「時間」なのだと思う。
「アカデミック」なアプローチでは、真実を見つけるために、
100年という歳月を費やしても許される。
一方、ビジネスでは、スピード勝負だ。
真実でなくても、ベターな考え方であれば、
ドンドン実践して利益を出していく。
と言うことであれば、「ビジネス思考」とは、
「真実ではないけれど、ベターを追い求める考え方」といえる。
よって、世の中を「ビジネス思考」だけで、捉えてしまうと、
間違った方向に向かってしまう可能性を示唆していないだろうか。
世の中を、決定的に間違った方向に向かわせないためにも、
アカデミックな机上の空論は、確実に必要であるということが言える。
(完)