「ジャポネス・ガランチード」という言葉をご存知だろうか?
これは、ポルトガル語で、「保証つきの日本人」という意味だそうだ。
ポルトガル語が公用語である、ブラジルで使われている言葉だ。
日本人なら、無担保でも金を貸すという。
100年かけてブラジル社会に浸透させた、日系人の功績だ。
ブラジル日系人は、ブラジルの人口の1%程度だそうだ。
しかし、最高学府であるサンパウロ大学の約15%が日系人だそうだ。
ブラジル日系人は、今でも頑張っていると言うことの証しだろう。
この素晴らしきブラジル日系人の大半は、戦前の教育を受けた人々の子孫だ。
中には、二ノ宮尊徳や西郷隆盛などの、日本の偉人の生き様を、親から伝え聞いて自分の生きる「軸」として持ち続けている日系人もいるかもしれない。
振り返って、私達現代の日本人は、どうだろう?
「ゆとり教育」と言う名の下に、「学級崩壊」を放置し、「軸」もないのに「自分探し」といいながらフリーターやニートになる若者を量産している。
「軸」は、親や先達から与えられなければならない。
どの「軸」を自分の「軸」とするかは、その人の自由であるが、「軸」の候補は手の届く範囲に示されるべきだろう。
それは、私達「親」が、「素晴らしい行動」をすることである。
しかし、なかなか簡単にはいかない。
であれば、「素晴らしい」生き方をしている人を教えてあげればよい。
「この人、素晴らしいね。こんな人みたいになれたら良いよね。」
名の通った著名人や政治家、経営者など、素晴らしい人はいっぱいいる。
でも、その素晴らしい人を「現代」だけに求めるのは、もったいない。
歴史上の偉人も含めれば、さらにその選択肢は広くなる。
現代に生きる「素晴らしい人」は、晩年不祥事を起こす可能性が、ゼロではない。
自分の「軸」として、決めたその素晴らしい人が「不祥事」をおこすと「軸」がぶれかねない。
歴史上の人物であれば、その心配はない。ストーリーが完結しているからだ。
日本人は、かつての輝きを取り戻すために、素晴らしい「日本の歴史」を学ぶ必要があるのだろう。