企業の破綻へつながる3要素は次の通りである。
① 需要の収縮
② 過剰設備
③ 価格競争
景気後退局面では、どこの企業も、大なり小なり、この要素を満たしている。
だから、仕方が無いといって、何もしないのはいけない。
何の変哲もない、この3要素は、重要な教訓を与えてくれているのだ。
まず、①の需要の収縮については、景気影響によるところが大きく、手がつけられないように思う。
しかし、味の素のキャップの孔を大きくしたという事例のように、ちょっとしたアイデアで、需要を拡大することも可能だ。
次に、過剰設備については、経営者が意識することにより、景気後退局面でOEMに切り替えるなどの素早い対処で乗り切ることができるのではないだろうか。
価格競争も、他社の出方に依存するところが大きいが、差別化戦略により、自社だけ独自路線を突っ走るということも、不可能ではない。
しかし、その場合は、平素からのたゆまぬ研究開発などの投資が前提となる。
自社を破綻に導かないために、破綻の3要素を考えて対策をうつということは、とても大切なことだ。