前回のつづきである。
孤独に強いという自分の特性は、なんで自分に備わったのか、講師に直接聞いてみた。
講師は、あれこれ質問する前に、私の3歳までの家族構成について聞いてきた。
実は、私は大家族で育ったのだ。
曾祖母、祖母、両親、叔父2人。
また、前の家も隣の家も、その隣の家も親戚だった。
そんな中で、ぽつんと生まれた赤ちゃんが私だったのだ。
これが、「孤独に強い原因」なのだそうだ。
3歳までの子供は、必死に親の愛を得ようと努力する。
親から見離されると「死」を意味するので、それはもう想像以上に必死なのだそうだ。
だから、この時期に親から冷たくされると、自分はこの世に存在してはいけないのではないかと、脳の奥深くに刻み込まれてしまうのだ。自分に自信がない人たちの特徴も同じようなものだろう。
私のケースは、親は2人しかいないが、親の代理がぞろぞろといたわけである。
親が機嫌が悪くても、祖母や曾祖母に甘えることができた。叔父さん2人もとても優しかった。
ふらふら~っと、オモテに出ても、親戚が温かく見守ってくれる。
無理に、「愛情」を求めてあがく必要が無かったのだろう。
そして、寂しさを紛らわすために「友達」を求める、という感情を失った。。
(つづく)