古墳群を建造したマンパワー(2) | かんとれ!

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前回、古墳群は農民や奴隷に建造を強制して作らせたわけではないという話をした。





あくまでも、仮説であるが当時の現場を常識的に想像すると、そういう結論に至ると思う。




では、この仮説が正しいと仮定すると、なぜ、人々は喜んで古墳群の建造に参加したのだろうか?






この点を掘り下げるには、次に挙げる「ジグソーパズル」のピースを考慮する必要がある。



・古墳の起源は朝鮮半島にあると言われている。


・しかし朝鮮半島には、日本のような巨大古墳群は無い。

・朝鮮半島南部に少数存在する日本の古墳群と似たものもあるが、推定年代から日本から逆輸入されたものだとの指摘に信憑性がある。


・日本では全国各地に古墳が存在し、巨大な物は「前方後円墳」であり若干の差異はあるもののほぼ統一されている。




以上の点から、「巨大な」x「前方後円墳」は、日本特有の事情があって建造されたと言う背景が見えてくる。







当時の朝鮮半島の王朝、つまり百済・新羅・高句麗などと、大和王朝の置かれていた「課題」の違いに着目してみてはどうだろうか。




古墳時代の初期の大和朝廷にっての課題とは何だろうか?






古事記や日本書紀を読むと、各地の豪族達を切り従え、日本を統一していく様子が書かれている。



征伐した地方の人々を、大和朝廷に従させるには、その豪族が大和の一員であるということを大々的に掲

げる看板みたいなものが必要だったのだろう。




マクドナルドなどのフランチャイズ店が、店舗ごとに大きな看板を掲げるとの同じである。




大和と同じ前方後円墳を建造させることで、各地域に大和朝廷の「フランチャイズ店」を出すことと同じ効果を狙ったのだと思うのだ。




この考え方は、多くの学者が賛同している説である。







しかし、私はもう一つ重要なポイントが隠されていると思うのだ。






(つづく)