前回からの続きである。
企業経営には「戦略」が必要である。
ごく当たり前のことであるが、企業が継続発展していくためには、これが第一義に来てはダメなのではないかと思い始めている。
前回取り上げた地元スーパーの例にも、そこには事前に立てられた緻密な戦略は存在しない。
そこに何かがあるとすれば、「感謝」や「愛」である。
もともと企業とは、そういう「想い」を成就させるために存在するのではないだろうか。
特に、創業間もない場合や規模が小さい間は、緻密な戦略より、熱い「想い」のほうが必要かもしれない。
つまり、「クール・ヘッドの3S」より、「ウォーム・ハートの4S」で突っ走るべきなのだろう。
一方で、規模が大きくなった場合は、「クール・ヘッドの3S」のほうが重要になってくる。
企業に関わる人が多くなり、トップの熱い「想い」は、みんなには見えなくなってくるからだ。
また、不幸にも経営が行き詰った場合なんかも、「クール・ヘッドの3S」という処方箋は必要かもしれない。
病気になったら療養する必要があるのと同じ理屈だ。
(完)