時間軸を超える共鳴 | かんとれ!

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私は「歴史」が好きである。




過去には、真実がいくつも隠されていると思うからだ。



最近、気になっている言葉がある。




「まことに日に新たなり。日々に新たなり。また日に新たなり。」



日本の行政改革の先頭に立った土光敏夫氏が、好んだ言葉である。




彼の影響か、この言葉を座右の銘にしている経営者は多い。



もともと、これは中国古代の殷の湯王が、沐浴や洗顔に使う青銅製の水盤に刻ませた言葉である。




紀元前1500頃の話だ。



紀元前1500頃とは、漢字はまだ無く、甲骨文字が出来たかどうかというくらい昔なのだ。




孔子や孫子が活躍したのが、紀元前500年頃の話なので、それと比較しても相当古い。



孔子が、現代にいたら殷の湯王は、平安時代の藤原道長が活躍した頃の人なのだ。




その、孔子や孫子も、聖徳太子あたりが時間軸の中間地点になる。つまり、我々が聖徳太子を遥か昔の人と思うように、聖徳太子も孔子や孫子を昔の人と思っていたわけである。






それくらい、古い格言がなぜ、多くの人に愛され続けるのだろうか?




たぶん、偉業を成し遂げた人間には国境や時間軸さえも越えた真実が見え、過去の偉人が残した「気づき」に共鳴できるのだろう。




「歴史」には、そいう「宝」が数多く残っているのだ。