下克上がリーダーを育てる | かんとれ!

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武田信玄や織田信長などの優れたリーダーを戦国時代は排出した。




「人は石垣、人は城」で有名な武田信玄は、部下の人心掌握術に長けたリーダーだった。



一方、織田信長は、人ではなく常備軍の設置など「組織」を革新して時代を切り開いたリーダーだった。




なぜ、戦国時代にはこのようなスターが多く誕生したのだろうか。



当然、実力主義の時代であったことが挙げられるが、この時代のキーワードは「下克上」であると思う。




彼ら自身もそうであったように、上司格の連中を排除して大勢力を築いてきた。



現代社会にあてはめると、同族会社の雇われ部長がクーデターを起こして、いきなり会社を乗っ取るということが日常茶飯事に繰り返された。




こんな、時代の組織の長とは、緊張の連続であったろう。



また、それに耐えられないトップは、自然と下克上され、この世から抹殺されていった。




組織のトップとなった、戦国武将たちは、更なる領土の拡大というビジョンを部下達に示すとともに、自分自身もリーダーとして、磨いていったのだと思う。



そうしなければ、部下に殺される運命が待っているのだ。




上杉謙信のように先頭に立って、敵軍に突入していったのも、こういうパフォーマンスをしなければ、部下に殺される可能性があったからかもしれない。どちらにせよ死ぬなら敵に向かっていくほうが良いと。



私も、マネージャー就任当初は、部下である諸先輩方の信頼をえるために、「率先垂範」でかなり無茶をしたものだ。上杉謙信の気持ちは良く分かる。




しかし、彼のように殺されるという恐怖感までは持っておらず、まだまだ甘いと反省させられるのである。