前回、有名な歴史上の人物が、歴史が繰り返されることを意識していた可能性が高いという話をした。
今回は、それが、現代の我々にも教訓となる可能性を探りたい。
歴史上の偉人たちが歴史を意識していたように、我々も歴史を意識するべきではないだろうか。
残念ながら、封建時代とは全く異なる社会の構造となってしまったため、武家政権の時代とは同じようにはいかない。
しかし、封建時代が終わった明治以降は、ある程度参考になるのではないか。
たとえば、世界恐慌の起こったプロセスや、戦争とのつながりなど、現代社会とリンクさせて考えてみると面白いかもしれない。
また、日本社会は「重商主義」と「重農主義」が交互に中心政策となってきたが、明治維新後は、ずっと重商主義が続いている。
田畑からの農作物の収入が基本だった封建時代とことなり、日本が純粋な意味での重農主義に回帰していくことは考えにくい。
しかし、重農主義を広く考えると、「内需志向」であるとも言える。
そう考えると、「環境や介護、観光」に力を入れるという政府の政策は、すでに「内需志向」に切り替わっていることがわかる。
やはり、今われわれは、歴史の転換点にいることは、間違いないだろう。