歴史の転換点(1) | かんとれ!

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歴史は繰り返すといわれている。




たしかに、大きな流れでは同じようなことが繰り返されてきた。



たとえば、「封建時代」という枠の中で見てみると、平清盛と豊臣秀吉は、歴史の中での役回りが良く似ている。




二人とも武士でありながら関白など公家のトップとして君臨する。



しかし、最も重要な点は、二人とも貿易を重視した「重商主義」を政策の中心としたことだ。




そして、農業を重視した「重農主義」を掲げた、源頼朝や徳川家康に政権を奪われる。



また、重農主義の政権末期には、後醍醐天皇や明治天皇などの天皇が力を盛り返す。




後醍醐政権は、足利尊氏に転覆させられたが、明治政権では、封建時代そのものが崩れ去り、歴史が流れを変えてしまった。



それでも、明治初期の政権内部では、西郷隆盛のことを足利尊氏と呼び、彼に対して警戒を解かなかったらしい。




昔の人は、現代の我々以上に、歴史が繰り返されることを意識していた可能性が高い。



(つづく)