井深大さんの著書を風呂で、少しずつ読んでいる。
- 幼稚園では遅すぎる―人生は三歳までにつくられる! (サンマーク文庫)/井深 大
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井深さんは、いわずと知れたソニーの創始者だ。
しかし、読んでいる本は、幼児教育についての内容になっている。
「好きこそものの上手なれ」という諺がある。
井深さんは、昔から幼児教育に興味があり、ずっと研究したいと思われていたそうだ。
ものすごい見識と、洞察力に感心させられており、ソニーの創始者なんて微塵も感じさせない。
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私は、過去にソニーの創始者としての井深さんの伝記を読んだことがある。
彼は、竜が天に昇るがごとく、活力に溢れたすごい人だと思ったことを覚えている。
しかし、この本の井深さんは、慈愛にあふれた教育者だ。文章の奥に、深い愛を感じる。
ソニー時代の井深さんも、この本に登場する井深さんも、同じ人である。
きっと、ソニーも彼がその慈愛を以って育んだからこそ、世界のリーディングカンパニーになったのだろう。
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最近、NPO法人で成功するケースが増えている。
NPO(【キーワード】Non Profit Organization:非営利団体)は利益を追求するわけではないので、その成功とは組織が活性化している状態や、規模やネットワークが拡大しつつある状態を指すことになろう。
欲しい物がなかった時代は、欲しいものを作る「ソニー」のような会社は、大きな社会的貢献を果たすことができた。
一方、モノの溢れる現代社会で、かつ世界の工場としての役割を終えた日本で、大きな社会的貢献を果たすには、違った選択肢があると思う。
井深さんが、いまのソニーの社長でいる姿は想像できない。
私は、現代の社会で井深さんが若ければ、NPO法人の代表として活躍しているのではないかと想像する。