おふくろの味、味のゆらぎ、餃子の王将 | かんとれ!

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皆さんにも、経験がないだろうか?




はじめて食べて「おいしい!」と思った飲食店に、立て続けに通うとイヤになり、しばらく食べたくなくなることが。。




私の場合は、小さな定食屋ではあまり経験が無いが、フランチャイズ展開している店に通いつめると特にこんな経験をすることが多い。




始めは、フランチャイズ店は、セントラルキッチンか何かで大量に作っているため、もともとおいしくないことに後々気がついただけだと思っていた。




しかし、中には厨房で調理したてのものを出すメニューもある。でも、飽きる。




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よく、理想のメニューは、「おふくろの味」という。




それは、全く飽きが来ない味であると言われている。




「おふくろの味」とは、いうまでもなく、おかあさんが作ってくれる食事の味のことである。




つまり、家庭によって特定できないものであるはずだ。




にも拘らず、だれもがなんとなくイメージできる。




「おふくろの味」とは一体、なんだろうか?




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おふくろは、忙しい。




料理もそこそこ大雑把。




よっぽどのことが無い限り、毎日繰り返し作っている料理に計量カップなどを使ったりしない。




そのため、同じ料理でも毎日微妙に味が違う。




だから、飽きが来ない。




よって、私は、飽きが来ない原因は、その味の「ゆらぎ」にあると考えるのだが、どうだろう?




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フランチャイズの飲食店では、その秘伝の味をマニュアル化し、常に一定の味付けをしているはずだ。




品質管理上、味が揺らぐことは少ない。




一方、おなじ飲食店でも、おばあちゃんが一人で切り盛りしているような定食屋は、おふくろの味と同じように、味がゆらぐ。




そして、気がつけば、飛びぬけておいしいと言う訳でもない、その定食屋に通いつめてしまっている自分がいる。




この「味のゆらぎ」をもっと科学的に解明して、フランチャイズ店にも導入できれば、リピーターはもっと増えるのだろう。




この事実を知ってか、知らずか、根強い人気で近年、急速に業績を拡大してきた「餃子の王将」などは、厨房でかつ目分量で調理しているため、この「味のゆらぎ」が再現できているのかもしれない。