戦略的リーダー | かんとれ!

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相変わらず、多読を続けている。


先日、読んだ本の中に、「リーダー像」の3つのタイプが紹介されていた。



 戦略的リーダー ・・・ 変革期に必要。マキャベリズムとの相性がよく独裁傾向。


 政治的リーダー ・・・ 浪花節的。体育会系。マキャベリズムとの相入れない。戦略的リーダーとは感情面ですれ違うと相容れなくなる。親分的ふるまいとは裏腹に、組織の大改革や先を見据えた行動をとることは少ない。大企業や独裁トップがいる企業のミドルで活躍。


 芸術家的リーダー ・・・ 天才肌でベンチャーに多い。大企業のリーダーとしては無理がある。

この分類は、非常にわかりやすいと思った。私が以前に述べた。「暴君・暗君論」にも通じる。



つまり、「戦略的リーダー」は、「明君」でもあり、「暴君」でもあるのだ.



また、「政治的リーダー」や「芸術家的リーダー」は結局、「暗君」ということになろう。



この本の著者は、「戦略的リーダー」が独裁化して自滅しないためには、無理してでも「浪花節的要素」を少しでも取り入れるべきであると、述べている。



これは、歴史も証明しており、「暴君化」を止めるのは、「慈愛」の精神だと言われている。



ここのポイントを押えた戦略的リーダーは、「明君」になっていくのであろう。


また、「政治的リーダー」の分類がおもしろい。いわゆるヤンチャな暗君だ。


ガキ大将的レベルを抜けきれないトップや、老獪で社内政治の得意なリーダーの両方を含む。


自分の周りのいろんなリーダーをこんな風に分類してみると面白い。



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