- 相変わらず、多読を続けている。
先日、読んだ本の中に、「リーダー像」の3つのタイプが紹介されていた。
① 戦略的リーダー ・・・ 変革期に必要。マキャベリズムとの相性がよく独裁傾向。
② 政治的リーダー ・・・ 浪花節的。体育会系。マキャベリズムとの相入れない。戦略的リーダーとは感情面ですれ違うと相容れなくなる。親分的ふるまいとは裏腹に、組織の大改革や先を見据えた行動をとることは少ない。大企業や独裁トップがいる企業のミドルで活躍。
③ 芸術家的リーダー ・・・ 天才肌でベンチャーに多い。大企業のリーダーとしては無理がある。
この分類は、非常にわかりやすいと思った。私が以前に述べた。「暴君・暗君論」にも通じる。
つまり、「戦略的リーダー」は、「明君」でもあり、「暴君」でもあるのだ.
また、「政治的リーダー」や「芸術家的リーダー」は結局、「暗君」ということになろう。
この本の著者は、「戦略的リーダー」が独裁化して自滅しないためには、無理してでも「浪花節的要素」を少しでも取り入れるべきであると、述べている。
これは、歴史も証明しており、「暴君化」を止めるのは、「慈愛」の精神だと言われている。
ここのポイントを押えた戦略的リーダーは、「明君」になっていくのであろう。
また、「政治的リーダー」の分類がおもしろい。いわゆるヤンチャな暗君だ。
ガキ大将的レベルを抜けきれないトップや、老獪で社内政治の得意なリーダーの両方を含む。
自分の周りのいろんなリーダーをこんな風に分類してみると面白い。
- 経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)/三枝 匡
- ¥780
- Amazon.co.jp