【第3572回】




都知事選で小池さんが

当選確実だそうです。


石丸伸二さんが頑張ったようで

たくさんの票を集めましたが

遠く及ばず


といったところでしょうか。


現職が強い、という状況が

ここでも起きていますが


それにしても

石丸さんはSNSでの

影響力が見られました。


僕はテレビをほとんど見ないので


どのような報道があったか

分かりませんが


おそらく、石丸さんの言説は


あまり説明されなかった

可能性があるのではと思います。





基本的に普通の人は


混乱した場合、

拒否の態度を取るもので


石丸さんの言説が

合理的な説明を取ったとしても


それが分からなければ


意味がないどころか

反発すら生んでしまう

ものなのです。


そういう意味で、

小池さんの言い回しの方が

分かりやすさの点で


安心感があったのかもしれない

と思います。





また、僕のような

興味関心を持つものにとって

良く感じるのは


政治、経済、歴史を語る人は、

すこし危ない人


という見方をされる

場合が多いことです。


もちろん、このことにも

混乱した脳はノーと言う

心理的な働きがあって、


いわゆる多種多様な見解がある

三つの分野において


考えをまとめるのは

誰にとっても

至難の業と言えます。


社会の中心にありながら


複雑系の根本ともなる

関連性を理解することは


専門家であっても

容易ではないのですから


嫌われるのも当然です。


そういう点で

僕はこのブログでも


自己の認識の整理という

観点で語ることが多く、


人に積極的に語ることは

まずありません。





この辺の認識にかんする

人間の反応を語り出すと

キリがないので


やめておきますが


いずれにしても

微妙なバランスで

現代社会は成立していて


そこに合理的に

革命を起こそうとしても


限界があるだろうと感じます。


なにも石丸さんを

応援するのではなく


これまでの僕のブログを

読んでいただいた方なら


彼を批判的に意見していた

のはご存じでしょうが


そもそもとして

政治に企業論理を

持ち込もうとしたことに


目的の誤りがあるのです。


彼には政治哲学や

リーダーシップを理解した

形跡すらないので


能力の良し悪しは置いても

良い方向には行きません。


過去の独裁政権が誕生したのは

こうした思考の持ち主からで、


あるタイミングで

民衆が「正しさ」に

酔いしれたからなのです。


個人的な意見として

ご参考まで。