【第3557回】
僕の19歳の息子は、
僕の持っている音源、
例えば、ミスチルや、
フジファブリック、尾崎豊など
から影響を受けて
流行りの歌よりそちらを
好んで聞いているようです。
どちらかというと僕は
洋楽の方をたくさん持っていて
そちらも聞けばいいのに
とは思いますが
押し付けるものでもなし、
邦楽でも良い音楽に
違いないでしょうから
子どもの楽しみに一役買えて
良かったと思っています。
僕自身は今は
アフリカンミュージックや
ジャズなどを聞き及んだあとで
クラシックにはまっており、
子どもが聴いていると
懐かしく感じるもので
かえって心持良いくらいです。
…
そうした関係から
5歳の娘は息子の聞いている
音楽を好きになったようで
フジファブリックの
「茜色の夕日」や「若者のすべて」
を意味も解らず
よく口ずさんでいます。
音楽に興味を持ったのであれば
その幅を広くしようと思って
僕もギターの弾き語りをして
一緒に歌っている昨今ですが
こうした体験も
親がどれだけの
経験があるかによって
提供できるものが違うと思うと
やはり「親ガチャ」論は
あながち暴論でもなかろうと
感じるわけです。
…
親野智可等さんという
教育評論家の方が言っていますが
「知識の杭」
というものがあります。
川の流れを知識とするなら
そこに、ある感動体験という
「杭」
が打ち込まれることで
そこに流れて来る知識が
いろいろ引っかかって
その幅が広がっていく
ということがあるのです。
杭がなければ
それらが流れてきても
何も引っかからず
流れ去るだけですが
杭があるだけで
何でもないようなものでも
多くの知識の糧となり得ます。
そういう意味で
どれだけの体験ができて
感動を味わうかが
人生を豊かにする
重要なポイントなのです。
ご参考まで。