【第3512回】
「9条を変えて交戦権を認めて」
与那国町長が都内の集会で主張、
憲法は「GHQにかすめとられた
ばかな日本人も加担して作られた」
という見出しの
ニュースが出ています。
こういう主張を
過激なものとして扱わず、
平和ボケせずに議論しろ
という意見もあるでしょうが、
まったく逆です。
田中角栄さんの
危惧したとおり、
平和ボケした結果、
「交戦権」なるものを
主張する人間が
出てきたのであって
戦争のリスクを知らない世代が
きっとそんなことを
言い出すに違いない
と予測していました。
…
防衛費の増額は
米国を落ち着かせるための
処置に過ぎず、
それ以上の対策に関しては
戦争の呼び水にしかなりません。
ウクライナを見れば
明らかであって、
戦争、侵略のリスクを
避けるために
NATO加入を望んだはずなのに
現実は逆に働いている
ということに気づくべきです。
高畑勲さんも述べていましたし、
中村哲さんも指摘していましたが
平和憲法があるから
外交に関する摩擦がなく、
相手国に恐れを抱かせず、
信頼を得て、
中立国としての
役割を果たせてきた
と理解しなければなりません。
…
戦争を回避するには
「技術開発協力をして、
互いに協調することが
メリットを最大化させる」
そんな状況を維持すべきであって、
メディア報道はありませんが
ロシアに対しても
それは続けられています。
北風と太陽の教訓は
あらゆるレベルの人間関係に
当てはまるのです。
個人的な意見として
ご参考まで。