【第3485回】




本音を語るどころか

考えることすら、ためらい


打ち消して考えないように

することが人にはあります。


人として考えてはならない


あるいは道徳的ではないから

そういうことを考えるのは

自分のはずがない


という思いもよぎって

無かったことにするようです。


仮に考えたとしても


そういう矛盾や不義理は

解決しようがないから


考えても意味はない


ということで打ち消すことも

あるでしょう。





無意識のうちに

これが実行されて


「自分の本音が一体何なのか

まったくわからない」


というところまで

行っている人がおり、


依存的な行為に

囚われることが

しばしばあります。


ここまでくると

絡まった糸をほぐすのに

手間がかかるのは当然ですが、


まだ、思春期などの

タイミングであれば


矛盾した本音をそのまま出して


その矛盾に取り組むことは

有益だろうと思います。


それが反抗期のような

親への反発に出る子もいれば


引きこもりのように

いったんブレーキをかける

行動に出る子もいるでしょう。


そういう時には

本音をそのまま聞くことが

重要なのです。


そんなこと考えてはならない

というのではなく、


その考えの先に

どんな出口があるのか


一緒に進んで突き抜ける

必要があります。


そうでなければ

生き方にずっと矛盾を抱えながら


その矛盾を無視できず

苦しむことになるでしょう。


ご参考まで。