【第3203回】
自分の望む結果を
正当化したいために
現実のある現象を無視して
しまうことがあります。
つまり、望む結果にとって
不利な現実は無視して
都合の良い事実だけを
もってくることで
望む結果を他人にも
承諾させようという
気持ちがあるわけです。
例えば、ギャンブルでも
恋愛でもそうですが、
リスクを考慮せず
都合の良い結果だけを
想定していたら
思いっきり失敗する
にもかかわらず、
どうしてもその結果を
欲しがるがゆえに
失敗への対策を怠ります。
そのことが
かえって望まない失敗を
おびき寄せてしまうのです。
…
不利だと思うことで
望みが叶わないことを
直視したくない
というのは非常に
幼稚な発想ですが
その幼稚さはどんなレベルの
仕事にでも起こり得ます。
心理的な幼児性は
死ぬまで存在していて
そのコントロールを
知らない人は
怒ったり、がっかりしたり
感情の起伏が大きいのです。
もちろん、事の成功には
運不運も関係するので
幼児性を
コントロールできなくても
行動の量によって
たまたま上手く行くことは
あるでしょう。
しかし、
多量であるがゆえに
失敗の反動も大きくなり、
その幼児性でもって
最悪を招くのです。
…
こういう場合は
指針を表現できる
伴走者が必要です。
子どもにとっては
親がそれに当たりますが、
成人してからそういう
存在に出会えることは
稀と言えるでしょう。
メンターと言ったって
金の切れ目が縁の切れ目
であることが多いので
誰にでも活用できる
方法ではありません。
やはり社会が
個人主義ではなく
コミュニティを
大事にしない限り
不幸の再生産は
止まらないでしょう。
個人的な意見として
ご参考まで。