【第2787回】



嫌われる勇気という本が

大ヒットして


アドラーの名前が

多く認知されたようですが、


肝心の「嫌われる勇気」

に関しては


いまいち分からない

人が多いようです。


なぜかというと、


わがままで他人から

嫌われている人も


自由な人生ではないか


と言われたことが

あるからです。


もちろん違います。


自分の劣等意識の

解消の戦略として


わがままで嫌われる


という行為を無意識に

やっている人がいるからです。


少なくとも、無視される

ということはありませんし、


恐れられるという点で

ないがしろにされません。


そのことで、ぎりぎりの

人間関係を保ちますが


やはり、最終的に

信頼できる人間関係に

到らないことから


いつでもイライラしている


という風でいなければ

ならなくなるのです。





症状から病名を

決めていけないのは


このことからも

明白です。


児童養護施設で


虐待が無くなった代わりに、

薬物投与が横行している


という経済記事を

読んだことがあります。


例えば、


イタズラをしたり、

騒いでみたり、


そうかと言えば

寂しさで泣き続けたり


養護施設にいる子供なら

当然、起きるであろう

感情の変化に対して


病名をつけて、


向精神薬を投与して

黙らせるのです。


もちろん、すべての

施設でそれが起きる

とは思いませんが、


恣意的に病名がついて、

間違った投与がされる


ということが事実であれば


専門家がいる

意味がありません。





物理現象は

事実であるものの


真理ではありません。


事実を間違って

解釈していながら


真実だ、という


最新科学はいくらでも

出てくるからです。


このことをいつでも

頭の片隅に置いておく

べきだと思います。


ご参考まで。