【第1824回】




香川時代の小児科医木村医師は自身の証言をこう結んだ。


「わたしは今日、結愛ちゃんの代弁者として来たつもりです。

お母さんの辛さは理解できますが(優里被告の)罪を

軽くしてほしいとは思っていません。

なんとかお母さんに助けてもらいたかったです。

罪を償ってきちんと反省して、結愛ちゃんに謝ってほしいです。

最後までお母さんを信じて、助けてくれるのを信じて亡くなった

結愛ちゃんを思うと、唯一結愛ちゃんが信頼していたお母さんは

どんな手段を使ってでも助けるべきでした。」



(「異常なほど愛していた結愛の心も体もボロボロにして死なせてしまった」

 母優里被告に今日午後判決(フジテレビ アナウンサー 島田彩夏)

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-00010002-fnnprimev-soci&p=4 

 9/17(火)  ヤフーニュース)



保護責任者遺棄致死罪で

懲役八年の判決だそうです。


あまり僕は

殺人事件など意識して


情報を追いかけたり

しない方ですが、


子どもの虐待事件は

見てしまいます。


いま、もうすぐ一才の

四人目の子供を

育てているので


気になるし、共感できる

部分もありますが、


そのうえで、


引用の小児科医は

完全に間違っています。


虐待死した子供の

代弁者ならば


罪を軽くしてほしいと

願うに決まっているからです。


結果論から失敗について

責めることは


ものすごく簡単です。


もう一度言いますが、

卑劣なほどに簡単です。


なぜ、この母親を

弁護するようなことを

言うかというと、


少なくとも


気の狂った父親と

再婚するまでは


3歳辺りまで

育て続けてきたからです。


子どもを育てれば

分かりますが、


意識して身の回りの

世話をしないと


普通まともに

生きていけないのが

人間の幼児で、


そういう意味で言うと


自分の都合を後回しにしても

育てる気持ちがなければ


3歳まで健康に

過ごせなかったはずなので


夫の洗脳状態になければ

母親に重大な過失はない

と僕には思えます。


それでもなお、


子どもを育てるのは

あたりまえで、


キャリアウーマンの

ママにして


初めて「ちゃんと」している

という評価があるとしたら


この社会は狂っていると

言わざるを得ません。





何が言いたいかって、


意志が弱く、

頭が悪いことは


懲役8年の罪に問われる

ということです。


馬鹿な男を畏怖し、


子どもを虐待から守るために

ひたすら黙って耐え従い

ご機嫌取りをする、


これほど馬鹿なことは

ありませんが、


運が悪くなければ


それまで子供を

育てたように


普通に生きて行けただろう

ことは想像がつきます。


引用の医者は

「反省して子どもに謝れ」

と言っていますが、


すでに母親は後悔の

日々を過ごしており、


死にゆく我が子と、

死んだ瞬間の記憶は


彼女から一生消える事は

ありません。


たった一度の人生は

地獄と化したわけです。


懲役8年という

罰が意味するのは


どちらかというと

母親の自殺の防止であり、


その後の

生活の破綻を予期して


服役という暮らしを

担保することだと


僕には思えます。





この社会で弱さは罪です。


誰も庇ってくれないし

誰もアドバイスしないし、

誰も守ってくれません。


ただ失敗を責めるだけです。


自己責任で

全てをうまくやり、


一般と同じようになれ

と言います。


教育で教えるのは

社会で仕事をすることであり、


人生をいかに生きるかなんて

お遊び程度の話しかしません。


しかし、人生に失敗すると

真面目に生きろと言います。


考えれば分かるだろ、

と言います。


実に薄情なものです。


ご参考まで。