【第1723回】



生産能力がまだ余っているって言っただろ。

このオーダーを引き受けても、出ていくコストは材料費だけなんだ。



(p.482「ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か」

 エリヤフ・ゴールドラット ダイヤモンド社 2001年)



生産能力ということを

言い換えれば、


まず、人件費であり、


生産における施設や

稼働費を含めたものに

なります。


生産能力が余っている

というのは、


いずれにせよ

稼働し続けないと

いけない状況


における表現です。


通常のコスト計算では

割が合わなくとも


生産能力が余っているなら


その部分で生産する分には

追加の原材料費だけで

良いのですから、


価格を下げて

販売促進したほうが、


生産能力を

無駄遣いせずに済みます。


もちろん、


市場に対してその価格を

スタンダードとして

表現すれば


原価割れの価格圧力が

かかってしまうので


限定的な表現や

個別対応で知らせない

方策が必要ですが、


手っ取り早い

スループット、

成果の向上が図れるので


常に余剰の生産力に

気を付けるべきです。





工場生産以外で


もの凄く

簡単な例で言えば、


昼間のカラオケの

割安を設定したり


映画館の水曜日の

割安を考えれば


分かりやすいでしょう。


重要なのは

自分の仕事に

どう当てはまるか


考え抜くことです。


ご参考まで。