企業家はリスクを冒す。

だが経済活動に携わる者は

誰でもリスクを冒す。


なぜならば、

経済活動の本質は現在の資源を

将来の期待のために使うこと、

すなわち不確実性と

リスクにあるからである。



(p.2「イノベーションと企業家精神」

 P.F.ドラッカー ダイヤモンド社)


今日からまた

新しいテーマを始めます。


ドラッカー先生の

著書をもとにするので

楽しみが多いですが、


他のテーマと変わらず

自由に意見を述べて

いけたら良いと思います。


引用文は

企業家の定義について

述べたものです。





不確実性とリスクと聞けば

誰でもポジティブな

イメージを描きにくいでしょう。


起業でも企業でも

どちらでもいいのでしょうが


不確実性とリスクを

本質というのであれば


広義で「企業」にしておけば

だれにでも応用の利く概念だと

言えるでしょうね。


事実、引用文のあとに


「意思決定の本質は

不確実性にある」


とも述べているので、

意思決定をしなければならない

立場のすべての人に

意義がある本になります。


確実なことばかりなら、

確かに意志の決定を

必要としません。


意志を決定する、というのは


確実なものがないから

意志に頼らざるを得ない

証拠なのです。





「私は失敗したことが

ないんだよね」


と断言する社長さんがいました。


その社長さんは

こうも言いました。


「大変なことやきついことを

したこともないから


苦しい人の気持ちは

わからないかもしれない」


しかしはた目には

とても忙しく、


凡人には気忙しい、苦しい

毎日になるであろう生活を


平然と楽しそうに

こなしているのです。


不確実性とリスクが本質でも、

企業が不安定になる

とは言えません。


今後このテーマで

以上のようなポイントも

確実に押さえてみたいです。






FeBe