政府債務の総額で考えると、アメリカ合衆国が世界一の負債国。アメリカの政府総債務は数十兆ドル規模(日本円で数千兆円)に達しており、他のどの国よりも多い。例えば、近年ではその額が約34兆ドル(約4700兆円、為替レートによる)を超えているとされている。これは経済規模が非常に大きいためでもありますが、絶対額では突出しています。
一方で、債務の大きさを経済規模と比較する対GDP比で見ると、状況は少し異なります。

つまり:
- 総額ベースではアメリカが「世界一の負債国」。
- 対GDP比ベースではスーダンが1位、日本が2位だが、主要先進国では日本が突出。
日本が「負債が多くても心配ない」理由
国内保有、低金利、自国通貨、豊富な資産、経済の信頼性という5つの柱に支えられている。
対外純資産 (海外への投資額から負債を引いたもの) は約400兆円で、 世界一。
外国からの借金(外債)が少ないため、海外投資家の信頼を失って資金が引き揚げられるリスクが低い。対外債務が多い国(例: アルゼンチン)とは異なり、通貨安や資金流出による即時危機が起こりにくい。
例: 2023年時点で、日本の対外債務は全体の5%未満と極めて低い。
日本経済は先進国の中でも安定しており、国債への信頼が厚い。 格付け機関からの評価も比較的高く (例:S&PでA+)。
・ ・過去30年、負債が増え続けても国債暴落は起きていない。