

ポールセン国防相は、今回発表した防衛パッケージにより、新たな検査船2隻や新たな長距離ドローン(無人機)2機の購入、犬ぞり隊2組の追加導入が可能になると述べた。
また、グリーンランドの首都ヌークにある北極圏司令部の人員増強や、グリーンランドにある三つの主要民間空港の一つを超音速戦闘機「F-35」に対応できるよう改良するための予算も含まれる。
「我々は長年、北極圏に十分な投資をしてこなかった。現在は、より強力なプレゼンスの確立を計画している」と、ポールセン国防相は述べた。
具体的な金額は明らかにしなかったが、デンマークのメディアは、約120億~150億クローネ(約2600億~3300億円)規模になると推定している。
今回の発表の前日、トランプ米次期大統領は、「世界の国家安全保障と自由のために、アメリカにはグリーンランドの所有と管理が絶対に必要だと感じている」と、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿していた。
グリーンランドのムテ・エーエデ自治政府首相はトランプ氏の発言に対し、「我々は売り物ではない」と述べた。
一方で、「我々は世界中、特に近隣諸国との協力と貿易には引き続きオープンでなければならない」とも付け加えた。
