太陽の西の端(右端)の向こう側に進んだ
3697黒点群の活動が活発になり、
昨夜、10日19時半(世界時10日10時半)にX1.5の大規模フレアが、
今日未明、11日3時(世界時10日18時)にM9.5と
Xクラスに近い中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

拡大画像でフレアの輝き方を見ると、
太陽の端の向こう側で発生していることが分かります。
フレアの下の方が見えていないので、
フレアの規模はより大きかった可能性があります。

SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の右側に飛び出すCME(コロナ質量放出)が観測されています。
横向きの噴出なので、地球への影響はないでしょう。

27日前の世界時5月14日に、
西の端に沈んだ直後の3664群で
X8.7の大規模フレアが発生しましたが、
その時と同じ様なフレアの見え方になっています。

3697群が沈んだため、この後の太陽は穏やかになりそうです。


太陽風は、今日未明、11日1時半(世界時10日16時半)に、
速度が350km/秒から420km/秒へ、
磁場強度が6nTから14nTへ急に高まる変化が発生しました。

8日に発生したCMEによる乱れが
2日半ほどかかってやって来た様です。