
Cクラスの小規模フレアを活発に起こしていた3697黒点群で、
昨夜、29日23時(世界時29日14時)に、
X1.4の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
動画で最初に明るく光るのは、
直前に発生したM2.5の中規模フレアです。
続いて、X1.4のフレアがより激しく輝きます。
このフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が太陽の左側に飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。
地球から見ると横向きに近い噴出ですが、
NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
明後日の早朝、6月1日4時(世界時31日19時)に
飛び出したガスの端の方が地球に達する可能性があるとのことです。
大きい乱れにはならないと思いますが、変化に注目して下さい。
太陽では、これに続く様に、中心部北側の3691黒点群で、
30日3時半(世界時29日18時半)頃に、
M2.7とM5.7の中規模フレアが発生しています。
この後も、3697群、3691群の活動に注目して下さい。


昨日の午後、27日16時(世界時27日7時)に、
太陽の南東の端(左下)でX2.8の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
27日前の太陽画像(5月1日の左下のNew)と比べると、
今月の上旬に今期最大となるX8.7などのXフレアを多数起こしたり、
大磁気嵐の原因となるCME(コロナ質量放出)を起こした
3664黒点群と同じ場所です。
5月14日頃に太陽の西の端(右端)に沈んだ後、
およそ2週間かけて太陽の向こう側を回り、
再びこちら側に現れて大きいフレアを起こした様です。
その後も、C6.7、C7.6と小規模フレアが発生しています。
この後の活動に注目してください。
X2.8のフレアに伴って、CMEが太陽の左側に飛び出しています。
SOHO衛星ALSCO C2、C3の動画を掲載します。
地球から見て横向きの噴出になっていますが、
広がり方が大きいので、
乱れの端の方が地球へやって来るかもしれません。
太陽の北東(左上)の3691群でも、
C4.7、C8.9などの小規模フレアが発生しています。
小さい活動も頻繁に起きていて、
規模が大きくなる様であれば注意が必要になるでしょう。