今日未明、15日2時(世界時14日17時)に、
3664黒点群でX8.7の大規模フレアが発生しました。

2月22日(世界時)に発生したX6.3を超えて、
現在の第25活動周期として最大の規模のフレアです。
また、この規模に達したフレアは、
2017年9月6日のX9.3以来で、7年ぶりとなります。

SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
3664黒点群は既に太陽の西の端の向こう側に進んでいて、
フレアの領域は直接は見えていません。
このため、フレアの本当の規模はこれよりも大きかったのかもしれません。

このフレアの前の14日21時半(世界時14日15時半)にも、
X1.2の大規模フレアが発生しています。

3664群としては、5月8日13時半(世界時8日4時半)に発生したX1.0以降、
X1.0、X2.2、X1.1、X3.9、X5.8、X1.5、X1.0、X1.7、X1.2と続いて、
このX8.7で11回目のXクラスフレアの発生
になりました。
GOES衛星のX線強度の7日幅のグラフを掲載します。
左端の2つめのフレアから右端のX8.7まで、
11個のXフレアがちょうど収まっています。

3664群の位置を考えると、この後のフレアは見えなくなるでしょう。
活動がどこまで続くのか確認できないのは残念です。

一方、このフレアの直後、15日2時半(世界時14日17時半)に、
北東の端(左上)の3682黒点群でM4.4の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

この2つのフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が太陽の左右に飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
フレアの規模は小さいですが、
左側のCMEの方が勢い良く飛び出している様です。
どちらも横向きの噴出なので、地球への影響はなさそうです。