太陽風の乱れの到来の予想時刻は、
11日8時(世界時10日23時)頃と少し遅くなっていますが、
次々に飛び出したCME(コロナ質量放出)による乱れが連なって、
乱れの領域の厚みが増しています。

実際にどの様な変化がやって来るのか。
今夜以降は、太陽風の推移に注目して下さい。
磁場の強まりがやって来て南向きに大きく変化すると、
磁気圏の活動が強まる可能性も大きくなります。


太陽では、南西(右下)に進んだ3664黒点群の活動が続いています。
昨夕、9日18時(世界時9日9時)にX2.2、
今日未明、10日2時半(世界時9日17時半)にX1.1と
大規模フレアを2回起こし、
その前後に、M2.3、M3.1、M2.9、M3.7などの
中規模フレアが発生しています。

2つのXフレアとそれに伴って発生したCMEの様子を、
SDO衛星AIA131、SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。
CMEは、どちらも太陽を囲む様に広がっていて、
太陽風の乱れは地球に到来しそうです。

これらの乱れも含めて、
今後の太陽風は複雑な変化をしそうです。

X線グラフは、
グラフの後半でフレアの発生が少なくなっています。
3644群の活動はこのまま穏やかになるのか、
しばらく休んで再び活発になるのか、
引き続き注目してください。