エジプト文明
紀元前3000年頃に始まった文明

古代エジプトでは非常に古くから、太陽は、ハヤブサの姿あるいは頭部を持つ天空神ホルスの両目(「ホルスの目」)だと考えられてきた。

やがて二つの目は区別され、左目(「ウアジェト(ウジャト)の目」)は月の象徴右目(「ラーの目」)は太陽の象徴とされた。

ウアジェトの目」は、周期的に満ち欠けする月の象徴であることから、欠けた月が再び満ちるように、「失ったものを回復させる」「完全なるもの、修復されたもの」という意味がある。

エジプト神話では、ホルス神の左目である「ウアジェトの目」は、ホルス神が父オシリス神の仇であるセト神を討つ時に失われたが、(この左目はホルス神の下を離れ、エジプト全土を旅して知見を得た後、)知恵の神にして月の神・時の神であるトート神によって癒され(ホルス神の下に戻り)、回復した。そのため、「ウアジェトの目」は「全てを見通す知恵」や「癒し・修復・再生」の象徴(シンボル)とされた。またホルス神が癒された目を父オシリス神に捧げたというエピソードから、供物の象徴(シンボル)ともされた。

ラーの目編集

ラーは、エジプト神話の太陽神

ラーは自らを崇め敬わない人間を滅ぼすため、自らの片目(右目とも左目とも)を雌ライオンの頭を持つ破壊の女神セクメトに作り変え地上に送り、人間界で殺戮のかぎりを尽くさせた。


北欧神話 最高神オーディンの目
北欧神話について現存する記録の大多数は13世紀にまで遡ることができる

オーディンの名は "oðr"(狂った、激怒した)と -inn(-の主 など)からなり、語源的には「狂気、激怒(した者)の主」を意味すると考えられる。またこうした狂気や激怒がシャーマンのトランス状態を指していると考えれば「シャーマンの主」とも解釈可能である。
オーディンはユグドラシルの根元にあるミーミルの泉の水を飲むことで、あらゆる知識が手に入るということで自身の片目と引き換えに水を飲んだ。2匹のカラスたちはオーディンに、地上で何が起こっているかを知らせる。その他、ロキの子で8本足の馬スレイプニルはオーディンの所有する愛馬。

知恵を身に付け、魔術を会得した。