世見
2024年3月4日(月曜日)

スマホと認知症  

「純喫茶」こんなことを書いても、純喫茶の意味さえおわかりにならない人も増えました。
この“純”が付く喫茶店というのは、酒類は扱わない純粋な喫茶店のことなのですが、実は昭和の初期、酒類を扱い女給(ホステス)さんに接客してもらう喫茶店が登場したので、純喫茶店が登場したのです。
こんな場面のドラマを見たことはありませんか? 「私、カフェで女給をやっていたの」と言っているのを。当時はこうしたお店のことを「特殊喫茶店」とも呼んでいました。
今では秋葉原にある「メイドカフェ」が、もしかしたら特殊喫茶店になるのかもしれません。
娘の頃の喫茶店では、コーヒー一杯が100円もしていて入れませんでした。
白いのれんが掛かる喫茶店には、昆布茶というメニューもありました。35円でした。
昭和から平成、そして令和と時代が移り変わり、暮らしぶりも随分と変わりました。
人の望む価値観も変わった思いもいたします。
これからの世で気になることは、何でも直ぐに調べられるようになって、人々は覚えようとしなくなり、結果的に認知症の方々が増える気がするのです。
私が三日前の自分が行ったことを書いてみる気になったのは、特別なことがない限り三日前のことすら思い出せず、覚えることが疎かになっていて、三日もすると三日前どんな一日だったかさえ思い出すことすらしなくなったからです。
人って、日々の生活に馴れ過ぎると、必要だと思わないことは覚えておこうと思わなくなるのだと思います。
そうすると、覚えておいても必要のない人の名や店名やいろんなことを記憶から削除して、「あれあれ これこれ」と出そうで出ない人の名や過去の出来事が直ぐに思い出せなくなるのだと思います。
あなたは気になると直ぐにスマホで調べますか?
その調べたことって覚えておられますか?
心のどこかで、忘れたら又調べたらいいと思ってはいませんか?
お気を付けくださいね。
覚えておく気がないと記憶力が必要でなくなり、いつの日か物忘れがひどくなりますからね。