世見
2024年2月27日(火曜日)

宗教  

第二次世界大戦後の1945年でした。
日本は、信教の自由が認められました。
宗教団体の新設や分派が自由になったのです。
1945年~1949年、この間には約270もの教団が分立、この中には戦後に新しく出来た新興宗教も含まれます。
日本における宗教を見ていますと、日本人の心の中がわかる気もいたします。
古来より、日本には様々な仏教がやって来ました。そして、この中から多種多様な新しい宗派も生まれたのです。
平安初期には、最澄が「天台宗」を、空海は「真言宗」を開かれました。
鎌倉時代に入ると、法然の「浄土宗」、親鸞の「浄土真宗」、また栄西の「臨済宗」、道元の「曹洞宗」と続き、さらに日蓮が「日蓮宗」を、一遍が「時宗」を開かれて行きました。
これで終わらずに、隠元によって中国から「黄檗宗」が伝わって来ました。
又、これらに「華厳宗」「法相宗」「律宗」「融通念仏宗」などが続きます。
1600年頃の人口は1,227万人だったといいますから、日本人の宗教に対する思いがわかります。
現在、日本に於ける伝統的な仏教宗派は13宗、これに戦後約270もの教団(新興宗教を含む)があるのです。
平成になると、オウム真理教がオウム事件を起こしたりしましたし、統一教会など、日本に於ける宗教は数ばかりが増えていった気がいたします。
民族、国籍、階級などに関わらず、世界に広く伝わる宗教には“開祖”が存在しています。
目的は個人の救済を教えにしていると言われ、民族宗教では、民族と共に自然発生的に出来た宗教もあります。
世界三大宗教と言われるものに「キリスト教」「イスラム教」「仏教」がありますが、本当のところ、いったい世界にはどれだけの宗教があるのでしょうか。
でもね、皆地球で暮らしているのに「地球教」は出来てはいません。