昨夜、9日22時(世界時9日13時)に、
太陽の南西の端(右下)の向こう側で、
X3.3の大規模フレアが発生しました。
2日前まで見えていた3575黒点群で発生した様です。

X3.3というフレアの規模は、
世界時2023年12月31日に発生したX5.0に次いで、
現在の第25活動周期では2番目の大きさです。
太陽の向こう側で発生しているので、
本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。

このフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が太陽の右下へ広がっています。
太陽の向こう側で発生した現象なので、
太陽風の乱れは地球へは来ないのではないでしょうか。
フレアの発生が1週間ほど早ければ、
大きい乱れが地球へ到来していたかもしれません。

また、このフレアにより、
太陽から飛んでくる非常に高速の陽子(太陽放射線)が増加しています。
GOES衛星のグラフを見ると、赤線が100の線を超えています。
これは、世界時1月29日以来の高まりです。
SOHO衛星LASCO C3(青い画像)の動画の後半で、
白いノイズが増えているのは、
この放射線が衛星に当たっているためです。