世見
2024年1月28日(日曜日)

源義家  

八幡太郎義家に学ぶことは、勘ともうしますか、悟りの力と申しますか、感じ取れたことを我が身に置き換えられたところにあったと思います。
義家は将軍を命ぜられ、奥州の清原一族の平定に力を注いでいたのですが、清原家衡(いえひら)が攻め寄せた時のことです。
空を行く雁の列が急に乱れたのを見て、敵の兵が待ち伏せていると直感。潜んでいた三十余名を射殺したのです。
義家の良さは、大江匡房から「立派な武将ではあるが、合戦の兵法を知らぬ」と言われた時、怒ることなく匡房に教えを乞うたのです。
その後兵法を学び、兵書の一項にある「兵 野に伏す時 雁 列(つら)やぶる」を知り、義家は実践したのです。
自分の欠点を注意されると腹を立てる人もいますが、それを義家のように“教え”と取ると、人は器量がアップします。
ところで、あなたは日本に暮らしていてどのようなことが不満ですか?
新型コロナウイルス感染症の拡大は落ち着きました。しかしロシアのウクライナ侵攻などで心配事も増え、食料や原材料の価格が上昇して家計も大変になりました。
あなたは何が値上げしたことが一番ショックでしたか?
日本人というのは直ぐに慣れる。
消費税が10%になったのも、今は気にするどころかすでに当たり前になっています。
私が一番ビックリしたのが“カレンダー”でした。
毎年気に入って買っていたカレンダーでしたが、昨年は750円も値上がっていました。
千円だから買えたのに1750円じゃ‥‥結局、買うことはやめました。
本も値上がりしています。
「物価」と「家計」は縁深きこと故に、買物に出掛けても無駄なものは買わなくなりました。
こうしたことが売上の減少に繋がり、消える百貨店・デパートが増えていきます。
百貨店はこの3年で約30店舗が閉店しました。
山形県と徳島県は“百貨店0県”になってしまいました。
これからの世の中はこうして変わっていくのでしょうね。