世見
2024年1月12日(金曜日)
しきたり
今では、今年の「鏡開き」が昨日(11日)だったことも知らない方が増えました。
↑↑
今年は。。?
毎年同じですよ??
そもそも、歳神様にお正月、「鏡餅」をお供えする人も少なくなりましたし、今では形だけの鏡餅の容器の中に、切り餅が入っているのが主流になりました。
この鏡開きというのは、お正月に歳神様のお供えしたお餅には神様が宿った大切なお餅故に、お雑煮やお汁粉にして歳神様の力を身体に取り込むという、思いが込められた縁起の良い行事なのです。
今では歳神様という言葉さえ忘れている人も増え、このことを若者達に伝える人も減少した気がいたします。
この鏡開きの「開く」とは、武家の間では「切る」「割る」という言葉は縁起が悪く、また、神様の依り代であったお餅に刃物を向けるのは縁起でもないという理由から、「開く」という表現が使われるようになったそうです。
日本には神様に感謝し、願いを込めたしきたりがありましたが、私の子供の頃と比べ、今ではこのしきたりも随分と姿を消しました。
一日と十五日、我が家はお赤飯でした。
今では「ハロウィン」や「クリスマス」の方が賑やかになった気がします。
人々が楽しむ光景を見るのはとても嬉しいことです。
でも、一度日本のしきたりから、ご先祖様の生き方を学んでみることも、心を豊かにするひとつではないかと思います。
世界を見ると、その国にあったしきたりがあります。
現代人とは違い、人々の心に神の存在を感じ取れていたからだと思います。
きっと“自然界と共に生きている”という思いがあり、感謝の心も現代人よりいっぱい保てていたからでしょう。
第二次世界大戦後、人々の生活は年を追う毎に変化しました。
世界が身近に感じ取れる飛行機が、天空を駆け巡ってもいます。
宇宙をも我が手に収めたいのか、宇宙開発も進んでいます。
未知なる世界に挑戦する意欲は認めたいものの、このままなら“人間らしさ”が失われる日も近い気がします。
今年も日本のしきたりは始まったばかりです。
どうか、季節の移り変わりを楽しみながら、心豊かに暮らしましょうよ。